フルサイズの面積比1/4でどこまで行けるのか?
E-M1 mkIIの次
E-M1 mkIIの次と言いつつも、ひょっとしたらまだ先の話かもしれないが、オリンパスのマネージャーであるワタナベアキラ氏とテラダトシユキ氏のインタビューに関してデジカメinfoが取り上げていた。
デジカメinfo
http://digicame-info.com/2017/03/8k43.html
このインタビューによると、両氏は8K動画について、そのセンサーの開発に問題は全く無いと保証できるとコメントしている。
この8K動画可能なセンサーは、解像度にして33MPにまで到達する話のようだが、もしフルサイズなら132MPというセンサーサイズになるわけで、とんでもない密度のセンサーである事がよく分かる。
個人的に20MPであっても、フルサイズで言えば80MPという事になるわけで、その細かさはとんでもない事になるワケだが、将来はその先が保証できるぐらい確実視できると言うのである。
これはある意味心強い話と思いつつも、ホントなのだろうか? と結構気になるところ。
実際、20MPの時もその細かさから高感度耐性に問題があるんじゃないか? とすら疑った事もある。
とりあえず、将来の話として期待はするが、何かを犠牲にしなければ実現できないセンサー解像度だとするなら、私は今のバランスを保つレベルで良いのではないかとすら思っている。
スナップブリッジ
ニコンがスナップブリッジ機能という、カメラとBluetooth機器を手軽に通信接続させ、スマートフォンやタブレットと常時接続させるアプリを発表している。
このスナップブリッジ機能を使うと、カメラ内蔵のメモリのようにスマートフォンやタブレットの領域に写真データを送信し、常に更新されたデータがクラウド上で同期できるとしている。オリンパスもこの技術に注目しているようで、今後研究を続けていくとしているが、E-M1系もこの流れで場合によってはより進化させた形でストレージを気にすることなく利用可能にしていくつもりなのかもしれない(予想の域を出ないが)。
接続はBluetooth Low Energyという省電力規格で接続するのだが、常時接続が可能になると、カメラ設定などのデータも更新されたりすると、常にデータが更新されたりするワケで、いろいろと便利になる事は予想できる。
ただ、この通信の為に常時何かしらのプロセッサが稼働している必要があるとなると、本来カメラが利用するプロセッサ以外のプロセッサを搭載するのか? という問題も出てくるわけで、まだまだ検討の余地のある技術なのではないかと思う。
はたしてオリンパスはこのスナップブリッジと同じアイディアをどのように搭載してくるか、興味のある話である。
手持ちハイレゾ
E-M1 mkIIが登場する際、手持ちでハイレゾショットが可能になるのではないかという話があったが、それは未だ実現していない。
だが、オリンパスは将来提供できる技術だと考えている事に間違いはないようで、さらに手ブレ補正はまだまだ改善できるとしているようだ。
今はカメラ本体が最大5段分の手ブレ補正だが、今後はさらに増えて本体だけで6段分とか改善され、その流れで手持ちハイレゾが実現するのかもしれない。
ただ、以前オリンパスは「地球の自転の影響のために6.5段分の補正が理論的な限界」というコメントもしていた事もあり、その理論的な限界を突破できる目処が付いたのか、気になる所。
オリンパスは手ブレ補正に関しては他社よりも頭一つ飛び抜けた技術がある、と私は思っているので、これは今後に期待である。
正直、現在のセンサーなどではそろそろ限界が見えてきているかな、と思えていた一眼デジカメ、特にマイクロフォーサーズの世界だが、インタビューでは開発側からはいろんな側面でまだまだ先を見据えている事が見て取れる。
今後、どのような進化を遂げるのかはわからないが、この先の未来に期待して更なる上位なカメラを待ち望みたいところである。