iPhone Xの写真。これだけ撮れれば…。
ポートレート撮影
iPhone Xに乗り換えてから、まだ写真を一枚も撮っていなかったので、とりあえず桜の季節と言うこともあって撮影してみた。
今でと同じようにHDR撮影をしているだけだと芸がないので、二眼カメラになった記念に早速ポートレート撮影をしてみた。写真はオリジナルデータをレタッチ未加工で、リサイズ&フォーマットをPNGにしたのみである。…その時点でオリジナルとは程遠いが、大きな差はないと思う。
撮影は昨日なのだが、まだ桜はつぼみ状態。私の周辺では今週末から来週頭くらいがピークかもしれない。
思ったよりデキはいい
中央桜のつぼみに焦点を当て、その背景にボケ味を与えているのだが、スマホでこのレベルで撮れれば何ら不満がないのではないかと思う。センサーサイズが小さくても、レンズが明るければこれだけ撮れるという事である。
逆を言えば…これだけ撮れればコンデジなどが売れなくなるのは当たり前のように思う。1inchセンサーのコンデジでも、確かにセンサーサイズという意味では有利かもしれないが、画像処理の結果で負けてしまう可能性も十二分にあるような気がする。
そういう意味では、Appleの画像処理技術はかなりレベルが高いように思う。
デジタル処理
最近のカメラはほぼ全てがデジタル処理を施して写真を残すというプロセスを採っている。それ自体、イメージセンサーで撮影してデータで残しているのだから当たり前なのだが、その処理として使われる画像処理エンジンの意味の大きさは、ひょっとしたらイメージセンサーの違い以上に重要と言えるかもしれない。
AppleのiPhoneがAndroid製品より画素数が少ないにも関わらず、写真においては比較的好結果が出ているのは、まさしくこの画像処理エンジンの良さに尽きる。
もちろんAndroid製品でも綺麗な写真は撮れる機種は多いが、画素数に劣るiPhoneに大きな差を付けることができない理由は、画像処理エンジンの違いとしか説明のしようがない。
もちろん、Appleが比較的明るいレンズを搭載しているという違いもあるとは思うが、デジタル世代の写真のコア技術は間違いなく画像処理エンジンである。
ただ…カメラの世界のコアな人々からすると、そのセンサーに画を持ってくるレンズの善し悪しは絶対的と考える人も多い。もちろんそれも理解できる。
ただ、スマホの写真がこれだけのデキになっている最大の理由は、レンズよりも画像処理エンジンの力である事実は覆せない。普通の人がどのレベルで満足するか? という事を突き詰めると、結論としてソコに行き着く事実は否定しようがない。
そういう意味で、私は個人的にスマホレベルで良い写真が撮れればいい、という考えの人にはiPhoneを勧めている。
Android機を否定するつもりは毛頭無いが、iPhoneの写真を超えるには、もう三眼カメラを持ってくるか、レンズ交換式ギミックを搭載して写真の本質を変えてくるしかないと思う。
…それなら素直にミラーレス一眼を使った方がいい。
私はそう思っている。