PS4でも可能だった事がSteamでも可能に。
Steamもリモート可能に
ゲームプラットフォームのSteamにおいて、Android及びiOSデバイス向けに「Steam Link」と「Steam Video」と呼ばれる2つのアプリが投入される事が発表された。
「Steam Link」は、SteamとAndroid及びiOSデバイスを5GHzの無線ネットワークまたはEthernetで接続できる環境において、PCをホストとしてSteamライブラリのゲームをAndroid及びiOSデバイスでプレイする事が可能になるというアプリ。
ちょうと、PS4をPS VITAやXperia等でリモートできるのと同じような事が可能になるアプリである。
「Steam Link」では、SteamコントローラーやMFi認証のコントローラーなどをサポートする予定で、これが実現するとそうしたコントローラーを使いつつ、リモートプレイが可能になる。
アプリは5月21日の週に配信される予定だという。
また「Steam Video」は、Steamが提供しているVideoコンテンツをAndroid及びiOSデバイスで試聴可能にするというアプリで、ストリーミングのみならず、オフライン試聴モードもサポートする予定だという。こちらは今夏にリリースされる予定となっている。
コントローラーは?
「Steam Link」が可能になると、私の環境でもリモートでNieR:Automataなどがプレイ可能になるのだが、問題となるのがコントローラー。
私はPS4コントローラーをPCで使用しているので、同じようにPS4コントローラーが使えればよいのだが、残念な事にiOSデバイスの場合、確実にMFi認証ができるコントローラーデバイスでないと使用する事ができない。
そこで、MFi認証可能なコントローラーを調べて見たところ…思いのほか、種類が少ない事が判明。
まぁ…全世界の7割のシェアを持つAndroidの方が、対応コントローラーが多いのは当たり前かもしれないが、選択肢が少ないというのは残念極まりない話である。
そんな少ない種類の中から、私がコレか?と思ったもの2種類あり、一つが、iPhone、iPad、iPod touch、apple TVに対応するという「PXN 6603」というコントローラー。
そしてもう1つが専用アプリでアップデートが可能な「SteelSeries Nimbus Wireless Controller 69070」というコントローラーである。
「PXN 6603」の方は、コントローラーの上部分にスマホを固定できるパーツがあるため、コントローラーとスマホをドッキングさせて使えるというメリットがあるのだが、「SteelSeries」の方はiOSのアップデートで万が一認識しなくなったとしても、コントローラー側もアップデートが出来るので、接続できなくなるというリスクが少ないというところがポイント。
基本、MFi認証の基本的な部分は変わらないと思うので「PXN 6603」でも良いのではないかと思うが、どうしてもappleが信用できないという人(爆)は「SteelSeries」にしても良いかも知れない。
コントローラーなしの場合は?
私が気にしているのは、コントローラーがない場合はどうなるのだろう? という事である。
タッチパネル上にボタンを配置して、それでコントロールできるのだろうか?
必ずしもスマホとコントローラーを両方用意している人ばかりではないだろうし、リモートできるとはいえ、本命はメイン機でのプレイだろうから、リモートはあくまでも第2手段でしかない、と割り切る人もいるだろう。
そういう人の場合は、コントローラーが手元にない、なんて事は往々にしてあるわけで、そういう配慮がどうなっているのかがまだ見えない。
また、余談ではあるが、そもそも接続条件として5GHzでの無線接続もしくはEthernet接続が必須という条件を考えると、日本国内なら間違いなく屋内でしか接続できない事を意味する。日本では、5GHzの周波数帯は屋内でしか使用できないからだ。
この条件下で、リモートプレイをするという事は、PCデスクの前に座らずにプレイする、といった、メイン機と同じ屋内にいるが、目の前にメイン機がない、という状況ぐらいしか想定できない。
PS4は2.4GHz帯でも問題はないし、しかも場合によっては外のWi-Fiスポットでもプレイが出来る場合がある(条件的にはかなり厳しいが)。
SteamとPS4のリモートは、そうした意味では大きな隔たりがあると言えるだろう。
それでも、できなかった事ができるようになるというだけでも大きな進歩である。
今後の更なる発展を願いつつ、有用性の向上を期待しよう。