雨の中、250人が並ぶお祭り。
Apple表参道
9月21日本日、いよいよiPhone XSおよびXS Maxが発売された。
Apple表参道では、毎回の事ながら行列ができるわけだが、今回は250人。しかも雨の中での行列である。
スペック等はAppleの発表時にいろいろと公開されているため、どんなものが発売されるのか等は既に知れ渡っている事だし、当Blogでも記事にはした。
だが、当Blogの記事では以前書かなかった事がいくつかある。まずその後に私が知った事実として、Apple Payのエクスプレスカードの使用において、今回のiPhone XS/XS Maxから、バッテリー切れでもあっても改札を通り抜けられるという機能が加わっている。
これは、非常時電源が搭載された事による救済措置で、バッテリーが切れてもApple Payのエクスプレスカードを決済する際にはそちらの非常時電源から電源を供給して改札で決済できるという機能である。
iPhone Xを持っている私からすると、この機能が唯一羨ましいと感じる機能になるだろうか。今まではそれができない事で、困る人もいたかもしれないが、今回はとにかく改札を出る事ができるようになったワケで、これは地味に有り難い機能である。
また、今回のiPhone XS/XS Maxから、SIMカードは理論上2枚体制になる。もっとも、物理的なSIMカードは1枚しか入れる事はできないが、もう一枚、eSIMカードが内蔵されるようになった。これにより、海外などで利用する際、eSIMに対応するサービスであれば、SIMカードを挿さなくても決済さえしてしまえば利用可能になる。海外によく行く人などはかなり便利になったのではないかと思う。
また、地味に通信速度が高速化しているというのも、喜ばしいところからもしれない。これは以前の記事にも書いたが、Advance LTEに対応した事の影響とも言えるが、全体的なプロセッサ速度の向上も影響しているかもしれない。
何はともあれ、本日発売の新機種は高額ではあるものの、それだけの機能を持つ新型と言う事ができる。
キャリア選び
個人的に、iPhoneの購入で一番気をつけなければならないのは、キャリア選びだと思っている。
機種選びに関しては、自分の身の丈にあった製品、例えば価格であるとか、使い勝手であるとか、持ち運びの利便性とかを選ぶしか方法はないのだが、問題はその機種を選んだ後である。
一応、Apple StoreでSIMフリーを買うのでなければ、ほとんどの人は3大キャリアで購入する事になるかと思うが、このiPhoneに関しては、キャリアで本体代金の支払い方が異なるのが問題。
docomoに関しては、従来と同じ方法なので、基本2年返済で本体代金が割り引かれる方式になっている。これは迷わないと思うが、問題はauとSoftBankである。
この2社は、本体代金の割引は存在しない。引かれるのは、通信費であって、本体代金はそのままの価格になる。
何が違うのか? と思うかも知れないが、これは本体代金を返済している途中で契約変更や買替えが発生した時に大きな違いを生む。
2年以上継続して支払い続ける意味においては、差はないと言い切れるが、最近は本体代金が高く、4年返済などのプランもあったりするので、このあたりの支払い方法を明確に把握している事はとても重要である。
ま、私は前回docomoに転籍したので、従来通りの方式。迷う事はないが、他キャリアの人は一度自分の支払い方法の再確認はしておいた方がいいだろう。
狙い目はXR
また、個人的に今回の新機種で狙い目になるだろうと思っているのはiPhone XRである。
有機ELパネルでもなく、また3D Touchもないので、下位機種と言ってしまえばそれまでだが、6.1インチパネルという大きさとカラーバリエーション、そしてその価格はとても魅力的である。
画面の見え方に関しては、確かに有機ELパネルの方が綺麗に見えるのは事実だが、だからといって明らかに悪い見た目ではない。
また3D Touchに関しては、現行機種でいろいろと搭載されてはいるものの、あまり使われない機能とも言われていて、実用度はかなり低い。
そうした機能的な面で見ても大きなマイナスにはならず、逆に豊富なカラーバリエーションや価格的優位性を考えれば、XRの存在は無視できないと私は見ている。
また、A12 Bionicという現時点で最高性能を持つCPUを、低い解像度の液晶で使用するという処理能力的な優位性もある。おそらく、XRのインターフェースを考えればA11 Bionicでも何ら問題のない処理が可能なハズである。
なので、価格的にXSやXS Maxはちょっと…と二の足を踏む人は、迷う事なくXRに突貫しても良いのではないかと思っている。
まぁ…他にカメラ性能というマイナス要素があるので、どうしてもカメラ性能でハイエンドを狙いたい人は、違う選択肢になるとは思うが。
何はともあれ、今年の第一弾は発売された。
iPhone Xを使う私はもちろん今回はパスになるが、今年買替えという人は、周辺事情をいろいろ下調べした上で、購入を検討すると良いだろう。