この価格でHDR10対応だったなら…。
43型の4Kディスプレイ
JAPANNEXTから、43型4K液晶ディスプレイ「JN-IPS4300TUHD」が発売された。2月13日までの期間限定ながら、その価格は39,980円と格安になっている。パネルのスペックだけみると、表示色数は10.7億色、輝度が250cd/平方m、応答速度6ms、コントラスト比1,100:1、リフレッシュレート60HzとIPSパネル採用で悪くない感じではあるが、残念ながらHDR10には対応していないようである。
搭載しているインターフェースは、HDMI2.0×4なので、DisplayPortは搭載していない。この構成を見ると、チューナーを搭載していないテレビ…という感じなのかもしれない。
私がこのディスプレイを取り上げたのは、パネルサイズが43型だという事。
このサイズだと、Windowsで使用しても文字サイズ等を触らなくてもそのまま読めるし、広いデスクトップをそのまま利用可能なサイズである。
但し、リアルサイズとして967×203×615mm(幅×奥行×高さ)、重量約7.9kgなので、設置できる場所は選ぶかもしれない。
やはりHDR対応は高いのか
HDRという言葉が世に出てから結構な時間が経過したが、結局まだまだ普及しているという状況からは程遠い印象しかない。
あのWindowsですらHDRに対応をしたにも関わらず、である。
以前は規格が先行し、その後ハードがそれを追い、その後にプラットフォームとコンテンツが後を追うという状況だったのが、今では規格が先行し、ハードが追ったはいいが普及しきれず、プラットフォームは追いついて、コンテンツがその後を追いかけるという状況になってしまった。
新しい規格が登場すると、往々にしてこのような状況になりがちではあるものの、些かハードウェアの対応が追い切れていないのが今の現状の様である。
HDRにおいて唯一安定してきたと思えるのは、各メーカーが定めたメーカー独自のHDR規格がなくなった、という事ぐらいであろうか。今では、VESAがDisplayHDRを策定し、HDR10もHDR10+としてより範囲を広めているので、定義としての規格はほぼ定まったと言える。
あとはそれらのハードウェアが普及すれば、コンテンツが追いついて行く事でさらに普及していくわけだが、現状ではその流れが上手く言っているように見えない。
2019年はこのあたりが改善されていくと良いのだが…
私が欲するモニターが登場するまでは、まだまだ道のりは遠いようである。