多分同じパネルを使ってるんじゃないだろうか?
WQHDでHDR&144Hz
ここ最近、WQHD解像度でHDR対応、リフレッシュレートが144Hzというゲーミングモニタが相次いで登場している。
GIGABYTEの「AORUS AD27QD」、BenQの「EX2780Q」、LGの「27GL850-B」と、どれも27インチでIPSパネルを採用し、解像度は2560×1440ドット、リフレッシュレートが144Hzというものである。
搭載している機能に関してはメーカー毎にちょっとずつ異なっているが、そういったところはパネル性能というよりはパネル制御性能なので、メーカーによる違いが出しやすい部分になる。だが、そうなるとパネルは? と考えると、これは恐らく同じパネルを使用しているようにしか思えない。
どこが生産したパネルなのかが気になるところだが、おそらくLG製のパネルをGIGABYTEとBenQで採用して製品化しているのではないかと予想している。
価格的には、5万円半ばから7万円前半という、ちょっとした開きはあるものの、それは持たせている機能による違いで価格に差別化が図られているワケで、満足できる機能でもって製品を選べば良いのではないかと思う。
このパネルの素性
27インチWQHD解像度というモニタは、実はとても使いやすいパネルなのだが、4K解像度ではないので中途半端に感じる人もいるかもしれない。フルHDよりは高解像度で4Kよりは高リフレッシュレートを出しやすい…そんな中間点にあるモニタなので、コンシューマ機よりもPCに向いたモニタであると言えるかも知れない。実際、コンシューマ機ではこの解像度で60Hzを超えるリフレッシュレートを出せるコンシューマ機はまだ存在していないと思う。
PCなら、ハイエンドまでいかなくともミドルハイレンジに入るビデオカードを搭載したPCなら、WQHD解像度で120~90Hzくらいは出せるので、製品レンジに入ってくる。これこそが、使いやすいといえる所以だろう。
ただ、個人的にはこのパネルでもって34インチで3440×1440ドットのモニタ、あわよくば37.5インチで3840×1600ドットのモニタを出してくれれば…と思っている。
一度ウルトラワイド環境を知ると、普通のワイド液晶では物足りなくなるのが常で、2~3枚繋げればいいじゃないかという声すら、耳に入ってこなくなる。
実際、このパネルの素性はとても良いので、何とかウルトラワイド環境で出してくれないかなぁ、と期待している。
4K時代を見据える
ただ、今後の状況を考えると、やはり4Kという解像度は無視する事ができない。
まだ、ビデオカード側が4KでHDR、120Hz以上のリフレッシュレートに対応できるものが限られる(最高峰GPUでも厳しいかもしれない)ので、まだ先の話でもあるのだが、それが5年先の話ではなく、もっと近い時間軸の話になるのではないかと思っている。
となると、どのタイミングでどの製品を購入すれば良いのか等も問題になってくる。
私が望むような製品がここ2年で登場してくれれば、とりあえずは「買い」かもしれないが、3年後だと結構微妙な感じに。
製品が実際に出てくれないと判断しようもないのだが、出たら出たでこれまた判断が難しい話になる。
私のような状況にある人は、意外と多いのではないかと思う。
何はともあれ、最近になって素性の良いモニタが発売されはじめている。
価格はちょい高いが、機能もとても豊富で優れた性能を持っているので、今より表現の高いモニタが欲しいとなれば、買いなのではないかと思う。