昨日、プロダクトキーが使用出来ないとなった問題は、根本からやり直す事でしか解決できない事が判明した。今までの苦労は全てゼロへと戻り、ムダになったという事である。
Microsoftへ電話
昨日、MacBook Pro上にインストールしたParallels Desktopに構築したライセンスなしのWindows10 Homeだが、これをライセンス認証しようとしてWindows10 Proのプロダクトキーを入れたら結局ライセンス認証も出来ずにプロダクトキーまで使用不可になった、という話を記事にした。
プロダクトキーが無効になった関係で、私はMicrosoftに電話するしか方法がない、と判断し、Microsoftのサポートセンターへ電話し、状況を説明、プロダクトキーが無効になっている旨を伝えた。
だが、そこから返ってきたMicrosoft側の回答は、私の予想を超えた回答だった。
まず、昨日も書いたが、私のMicrosoftアカウントに、既にMacのデバイスが登録されているので、私はもうプロダクトキーは何かしらの形(今回の場合間違った形)でMicrosoftアカウントと紐付いている、と思ったのだが、Microsoft側からは、このデバイスの登録はあくまでもMicrosoftアカウントでアクセスしたデバイス情報を入手してきているだけで、Windows10のライセンス認証をしているかどうかは確認しているわけではない、という。
…何の為のMicrosoftアカウントなんだよ(-_-;)
なので、Microsoft側からすると、プロダクトキーが無効になっているのはインストールされているOS側もしくはそのOSを受入れているParallels Desktop側の問題だという。
通常ならその話が出た時点でParallels Desktop側に確認しろ、と言われるところだが、Microsoftはそうは言わない。
まず仮想マシンにインストールされているOSを入れ直してくれ、というのがMicrosoft側の正式回答だった。
つまり、今まで仮想マシンを構築して作ってきたものを一度解体して、再度構築しなおせ、という事らしい。
マジで今まで何だったのか? と言いたくなる話だが、それでプロダクトキーが問題なく使えるなら、その方法を採るしかない。というわけで、早速仮想マシンを削除し、新たに仮想マシンから作る事にした。
仮想マシンを再構築
とりあえず今稼働させている仮想OSをシャットダウンし、仮想マシンをParallels Desktop内で削除、新規に仮想マシンを構築する事にした。
ただ、この時私は先回りしてWindows10のディスクイメージが必要だろう、と思い、予めMicrosoftの公式サイトからWindows10のディスクイメージをダウンロード、そのままMacのダウンロードフォルダに入れた状態で仮想マシンを新規作成した。
新規作成とすると、この画面が出てくるのだが、次は真ん中の「DVD/イメージファイルからWindows/その他OSをインストール」を選ぶ事になる。
で、この時、仮想マシンの構成を変える事が出来るのだが、ここで私はそれならば…とCPUを4、メモリを8GBに構成しなおし、インストールする事にした。デフォルトでは、CPUは2、メモリは4GBになるのだが、仮想マシンとして使用する事をそもそも想定して32GBのMacBook Proを購入しているので、ハードウェア要素を盛る事にしたのである。
だが、これが後々問題となる事を、私は予想できていなかった。
Windows10 Pro、再インストール
仮想マシンの構成をしてから、いよいよWindows10のインストールへと進むのだが、ここで前もってプロダクトキーを入力する事ができるようになっていて、ここでプロダクトキーを入力すると、インストール時にプロダクトキーを入力してOSをインストールしてくれるようになる。しかもプロダクトキーの内容によって、インストールするエディションがHomeなのかProなのかを予め調べるようで、数分後にインストールされたWindows10は、ちゃんとWindows10 Proがインストールされていた。
しかし…ここでまたしてもプロダクトキーが正常に処理されていない事に気付く。
なんと、入力したプロダクトキーは一応は登録されているものの、使用出来ないという状態になっており、認証し直す必要がある、とされていたのである。
Windows10の「設定」→「Windows Update」→「ライセンス認証」の所に、ハードウェア構成を変更したか? というリンクが作られており、それを見て私は理解した。
そう、先程仮想PCのハードウェア構成を盛った事が、ハードウェアの変更という部分に抵触し、違うハードウェアにインストールした、と認識していたのである。
Microsoftのサポートセンターの話では、プロダクトキーは無効にはなっていないと言っていたが、一度認証を通していたことで、以前のハードと違うと判断している可能性が高い。
余計な事をしなければ…とも思ったが、そもそも前の仮想マシンにインストールされたOSはWindows10 Homeでもあるので、おそらくMicrosoftアカウントに紐付けてライセンス認証したとしても、エディション違いと言われてそのままインストールはできないだろうし、結局は電話なりでライセンス認証のやり直しが必要になるだろう事は予想できる。
なので、同じく「設定」→「Windows Update」→「ライセンス認証」の電話でライセンス認証を行う方法で、ライセンス認証のやり直しを進める事にした。
6桁を9コード
Windows10のライセンス認証を電話でやり直す時は、「設定」→「Windows Update」→「ライセンス認証」の中にある電話でライセンス認証するというリンクを踏むと、国を選ぶように言われる。国を自分の国に設定する(もちろん私は日本を選んでいる)と、インストールIDという6桁の9つのコードが表示される。
同じ画面にMicrosoftへの電話連絡先が表示されているので、そこに電話を掛けると、機械音声で案内され、その6桁の9つあるインストールIDを1コードずつ、電話に入力するように言われる。
このコードでMicrosoftはどうもOSとライセンス認証しようとしているPCを探すようで、見つかると新しいインストールIDを入力する画面に進む。
すると、今度は電話で6桁のコードを1コードずつ言われ、言われたまま画面内にインストールIDを入力していく。
コレ、間違えるととてもマズイので、間違えないように慎重に入力する必要があるのだが、入力は数字だけなので落ち着いて入力する。最後にこの54個の数字をメモしろとか言われるが、メモするだけでも結構大変。電話口でしばらく時間が必要な場合はアスタリスク(*)を入力しろ、と言ってくるぐらい、メモするのは大変である。
一応、メモを取り、入力したインストールIDで認証させ、間違いが無ければ、これで新たなライセンス認証が通り、無事Windows10 Proが新しい仮想マシンに認証される事になる。ちなみに私は無事終了した。
こんなに苦労したのは初めて
正直、Windows10のインストールでここまで苦労したのは初めてである。
自作PCを作っている時では、DPS版のOSだったりをインストールするが、その時に付属するプロダクトキーを普通に入力してやれば何ら問題なくインストールできる。今までこれで躓いたことなどない。
しかし、この仮想OSとしてインストールするだけでこんなに苦労する事になろうとは…。
おそらく、元々のHomeエディションをProへと変更する段階で何らかのトラブルが発生したのが問題の根源なのだろうが、Parallels Desktopのホームページ等での説明では、Parallels Desktopのインストール後に自動インストールされるWindows10からそのままProエディションを購入してキーを入力するだけで、普通に認証できる旨の記載がなされている。
おそらく、今回のトラブルはParallels Desktop側ではなく、Microsoft側のサーバ認証の問題ではないかと予想するが、とにかく今回は余計なトラブルを抱え込む事になったように思えてならない。
普通ならこんなトラブルとは無縁だと思うが…。
何はともあれ、これで無事MacBook Proの上でWindows10 Proが稼働できる状態を作る事ができた。
試してみたい事はまだまだあるので、これから先にもいろんなトラブルがやってくるだろうが、今はとりあえずOSが無事インストールできた事を喜ぼうと思う。
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