Windows搭載機は延期となっていたが、Android版は前倒し発売。
Surface Duo
2019年10月に、MicrosoftはいくつかのSurfaceシリーズを発表した。
当Blogでもその事について記事にした事があるが、その際、2画面を搭載するSurfaceを2機種存在する事を書いた。
一つが「Surface Neo」と呼ばれる2画面を持ったWindowsノートPCで、こちらは2021年に発売すると延期が既に決定されている。
そしてもう一つ存在していた2画面モデルが「Surface Duo」と呼ばれる、折りたたみで2画面をもつAndroid機である。
この「Surface Duo」は、当初2020年末に発売する、としていたものだが、今回、2020年9月10日に発売と、多少前倒しで発売される事となった。
前述した通り、搭載OSはAndroid 10で、CPUはQualcomm製Snapdragon 855となっており、メモリ6GB、ストレージ要領は128/256GB、1,800×1,350ドット表示対応5.6型液晶を2面搭載する。
今の所、企業向け販売となっていて、ファームウェアレベルでのセキュア環境を売りとしていて、バーチャルデスクトップを使ったWindowsアプリの利用も検討されているという。
これが民生に下りてきたとき、どれぐらいの普及が見込めるかはわからないが、MicrosoftがARMを研究するにはうってつけのハードウェアでないかと私は見ている。
ARM化が進む
WDDC 2020で、AppleがMacに対して独自のApple Siliconへの移行を発表したように、今いろいろなところでARMコアを搭載していく動きが見られる。
Microsoftもこの動きと同じで、前述のSurface製品の発表時に「Surface Pro X」という、ARMベースCPU「SQ1」を搭載したARM版Surfaceを発表している。
「SQ1」はQualcommとの共同開発によって生まれたSoCで、搭載するWindowsもARM対応版Windowsである。
つまり、MicrosoftもハードウェアとしてはARMへの方向性を模索していて、その結果として登場する機器として「Surface Duo」が名を連ねている、と私は解釈している。
だから、OSが例えAndroidだったしても、MicrosoftはARMコア用のアプリケーション開発は進めていたわけで、今までのMicrosoftとは異なるレベルで、Surface Duoを登場させるのではないかと思っている。
2画面である事のメリット
Surface Duoは前述したように2画面を搭載しているという部分で従来のスマホと異なる。
2画面ある事で、いろいろとできる事の幅が広がるだろう事は予想できるが、おそらくそれよりももっと意味のある事は、バーチャルデスクトップを使ったWindowsアプリの利用という事になるのではないかと考えられる。
これは発売された当初から使えるかどうかはわからないが、このWindowsアプリの利用が訴求されている事はまちがいない事で、もしこれが可能だとすると、Windowsとの親和性からビジネスシーンで活躍する事は間違いないと言える。
MicrosoftのOfficeは、ビジネスシーンではなくてはならないツールになってしまっているので、これが使いやすいモバイル端末は受入れられやすくなると言える。
ビジネスでiPadを使っている人でも、結局はOfficeアプリの使用頻度が高いという人は結構いると思われる。
この一点でも、Surface Duoの利用価値がある、という人も多いのではないだろうか。
ま、そうは言っても、私の場合は多分Surface Duoは使える環境にいても使わないと思う。
それはインターフェースがAndroidだからだ。
正直…会社でたまにAndroid端末を使わざるをえない時もあるが、使いにくさしか感じないので、使える様になるまでの慣れを必要とする以上、私はやはり何だかんだとApple系デバイスに落ち着くのではないかと思う。