航空法に触れないドローンの後継機種が発売になる。
199gの小型ドローン、再び
DJI JAPANから、重量199gの航空法の対象外となるドローン「Mavic Mini」の後継機種である「Mini2」を11月12日に発売すると発表した。価格は標準パッケージが59,400円(税込)、予備バッテリーや専用キャリーケースが付属するコンボセットが79,200(税別)となる。
今回は「Mavic」という名称が排除されているようで、単純に「Mini2」と製品名が定められている。
DJI 製品情報
https://www.dji.com/jp/mini-2?site=brandsite&from=homepage
従来機種と同様に重量は199gに抑えられており、飛行操作が簡単という特徴を引継いている。
搭載するカメラは3軸ジンバルと、1/2.3インチの1,200万画素のCMOSセンサーを搭載し、35mm版換算で24mmのレンズを搭載、視野角は83度になった。
動画の最大ビットレートは100Mbpsで、フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264を採用、静止画の撮影も可能で、JPEG形式に加えてRAW形式でも保存できるようになった。
飛行性能としては、送信機と機体間での安定した長距離接続を可能にする「OcuSync 2.0」という伝送技術を搭載し、その接続距離は従来比3倍の6kmを実現した。
飛行時間は小型バッテリー故に18分だが、モーターは強化されていてより速い加速速度と風速抵抗10.5m/sを実現している。
飛行時間そのものは変わってはいないものの、その安定性は強化され、従来よりも安定して飛ばせるようになった、という事は、ドローンにとっては重要な要素ではないかと思う。
より安全に
「Mini2」の飛行時はカメラからのライブ映像がスマートフォンに送信されるので、Mini2がどこを飛行し、どの方向を向いているのか正確に確認できる。側位機能とビジョンセンサーを搭載しており、一箇所にホバリングできるだけでなく、自動着陸をアシストする機能も持つ。
また、空港や特殊な施設といった飛行が規制されているエリアに侵入しないようにするジオフェンス機能や、自動でHomeポイントまで期間するRTH(Return-to-Home)機能、Mini2が飛行できる最大飛行高度や距離を調整する飛行保護機能などを搭載している。
スマホアプリの「DJI fly」との連携も強化されており、スマホとMini2を送信機を経由せずにそのまま直接接続して撮影した映像をダウンロードできるようになっていたり、専用編集ツールで、自動で画質を最適化する機能「最適化フォト」を利用出来たり、動画を分割して欲しいシーンだけをダウンロードしたりする「トリムダウンロード機能」も備えたりと、進化は止まらない。
ただ、価格が前モデルよりも高くなっているので、これなら1ランク上のMavic Air2を購入した方が…と考える人も出てくるかも知れない。
Mini2の利点は、あくまでも199gに抑えられている重量という事であり、それ以外のスペックで語るのならMini2を選ぶ利点はあまりない。
ちょっと欲しいかも
実は、以前にも「Mavic Mini」の記事を書いた時、ドローンを買ってみようかという気になっていた。
航空法の適用外という事と、小型であるという事で、いろんな機種を検討したが、最終的には「Mavic Mini」が最適と思っていたのだが、その後継機となれば用途的には合致する。問題は価格だけなのだが、前機種より高くなってしまったのはちょっと残念なポイントである。
ただ、モーターは強力になっているし、何より映像をリアルタイムに伝送する事ができるという事を考えると、高くても購入するならこちらの後継機だろうな、とは思う。
結構特殊な撮影ができるので、これが出来ると動画撮影の幅は格段に広がるので、個人的にはドローンに挑戦したいという気持ちもあるのだが…やはり予算とはどこかで折り合いをつけるしかなさそうである。
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