1.5kgという今までのDyson掃除機では考えられない軽さを実現した製品が登場した。
本体重量は約970g
Dysonから最軽量モデル「Dyson Micro 1.5kg」が登場した。本体のみであれば1kgを下回る970gという軽さで、延長パイプやヘッドを合せて約1.5kgという重量になる。
それでいて、Dyson Hyperdymium(ハイパーディミアム)モーターとダイソン史上最小のサイクロン機構で9万6000Gもの遠心力を生み出す独自のRadial Root Cyclone(ラジアルルートサイクロン)テクノロジーを採用し、従来モデルと比較しても引けを取らない集塵力を獲得しているという。
また、Micro Fluffyクリーナーヘッドと呼ばれる、従来のFluffyクリーナーヘッドの約45%に小型化したヘッドが用意され、取り回しも楽になりつつ、ゴミを確実にキャッチするという。
全体的な重量バランスは、バッテリー、モーターが手元に近い重心となっているので、使ってみると1.5kgという重量をイメージするよりずっと軽く感じるという。
Dysonは強力だけれど重いから使いにくい…と考えていた人は、このDyson Micro 1.5kgは選択肢に十分なりうるのではないかと思う。
Dyson 公式
https://www.dyson.co.jp/dyson-vacuums/cordless/dyson-micro.aspx
0.3μmを99%
Dyson Micro 1.5kgの最大の特徴は、おそらく排気性能である。
掃除機というのは、吸引力を落とさないために確実に排気できないといけない。モーターで吸引したゴミまじりの空気を、いかに素早く排気できるかで、その吸引力が決まるからだ。
だからいくら強力なモーターで吸引しても、吸引した空気を次々に排気して循環させてやらないと、吸気し続ける事はできず、逆に目詰まりを起こしたりすると、途端に吸引力は落ちる。
なので、如何にクリーンな排気をし続ける事ができるか、というのは、掃除機にとってとても重要な要素になる。
Dyson Micro 1.5kgは、この排気性能に優れている。というのも、元々Dysonの掃除機はサイクロン方式で細かい粒子を遠心力でビンの側面で吸着させ、クリーンな排気をフィルター越しに排気する。もともと排気そのものがクリーンなのでフィルターは目詰まりする事もなく、強力な吸気をそのまま排気するという仕組みを持つ。
この仕組みはDyson Micro 1.5kgでも健在で、排気が滞る事がないという。それ故、強力な吸気が行われ、高い集塵力が継続する。
それをたった1.5kgの掃除機で可能にしたのだから、今まで重さでDysonを回避していた人にもオススメできるというものである。
ゴミ捨ても楽
Dyson Micro 1.5kgは、その本体の仕組みが最新機であるDyson v11と同じ、直線型のものになっている。
なので集塵したゴミは掃除機のスティックを中心とした同心円状のクリアビンに集まるようになっている。なので、ゴミ捨ての時にはDyson Micro 1.5kgの本体をそのままゴミ箱に向けて、手元のレバーを引けばそのままゴミを捨てられる。
しかもクリアビンもフィルターもクリーナーヘッドのブラシバーも簡単に取り外す事ができ、水洗いも可能である。集塵した細かい粉のようなホコリも水洗いで綺麗に落とせる。
このゴミ捨てに関する内容については、Dyson Micro 1.5kgだから、というワケでなく、Dysonの掃除機全般に言える事であり、とても楽にゴミ捨てが出来る仕組みである。
サイクロン式の他社製掃除機も、最近は似たような仕組みだったりするので特別感はないが、安定した便利さである事は間違いない。
しかも紙パック方式と違って資源を無駄にする事もないので、経済的でもある。
ただ、人によってはゴミ捨ての際に集塵したホコリが舞い上がる事を気にする人もいるかもしれない。紙パック方式がなくならないのは、そうしたホコリが舞い上がる事を危惧した人への対策とも言えるが、個人的にはそれは気にしすぎではないかな、とも思っている。
小さい子供とかがいる家は気になるのかも知れないが…。
というわけで、Dysonもいよいよ軽量モデルが登場した。これによってDysonと差別化を図ってきた他メーカーは、再びDysonと戦う事になるのだろう。
ま、価格で顧客層が変わる可能性もあるので、気にしすぎる必要はないのかもしれないが。