私がかつて一番ハマッたMMORPGはラグナロクオンラインでなかったか?
あの名作の最新作
ガンホー・オンライン・エンターテイメントが、Android/iOS用MMORPG「ラグナロクオリジン」の日本国内サービス提供を決定した。
サービス開始日は2021年内を予定しており、価格は基本プレイ無料となる。もちろん一部アイテム課金制というスタイルが収益スタイルとなる。
ラグナロクオリジンは、その世界設定がかつて日本でも大人気となったラグナロクオンライン(以下ROと略)をベースにしているMMORPGで、シリーズ最新作となる。
このベースとなるROの世界設定に新たな解釈が加えられているのだが、ポップなキャラクターや職業・ステータス・スキル・装備といった組合せでプレイスタイルを決められる自由度はROより引き継がれているとする。
キャラクターは、ヘアスタイルから瞳の種類、衣装の部位まで自由に変更させられるので、自分の好みのキャラクターでプレイする事ができる。
このキャラクターの豊富なバリエーションに6つの基本職業が加わり、スキルやステータス、装備によって個性を出して行く、というキャラクター主体の差別化は、何となく以前のROの雰囲気がそのまま残っている感じがするが、かつてのROは見た目にはそこまで変化はなかったので、イマドキの改良が施されている、という言い方ができるかもしれない。
実際のプレイにおいても、ROと同じようにスキルを駆使してモンスターと戦っていくスタイルとなるのだが、このラグナロクオリジンでは、フィールドのギミックを利用したりする事もできる。
ソロプレイでもマルチ?
今回のラグナロクオリジンでもっともROと異なる部分は、ソロプレイ時のパーティ編成にある。
MMORPGなので、マルチプレイが可能である事は何となく理解はできると思うが、ソロでプレイする人は単身でプレイすると、通常であれば戦力が足りずにかなり苦戦する事になる。そこで本作ではNPCの「傭兵」というシステムでそれを補完する事ができる。
「傭兵」はプレイヤーとパーティを組み、戦闘支援を行うのだが、その「傭兵」の職業や装備、スキルなどもカスタマイズできるというから、結構な自由度あるシステムが用意されているとみてよいだろう。
戦闘だけでなく、釣りや探索などの要素も加わっていて、昨今のMMORPGらしい作りになっているのだが、私はこれだけのシステムをAndroid/iOS用だけで作ったのが実にもったいないなぁと思えて仕方が無い。
普通にPC用を作ったなら、FF14を駆逐する事もできる可能性のあるゲームではないかと思うのだが…やはりスマホ主体の方が儲かると言うことなんだろう。
ラグナロクオンライン2の復活か?
私は今回のラグナロクオリジンの出来映えを見て感じたのが、ようやくラグナロクオンライン2が完成したのか?、という事。
2007年くらいだっただろうか、オープンβが実施され、その内容が酷い状況で、未実装なスキルは多い、不具合多発、等々、とてもサービスを開始できる状態ではなかった。
その後2010年くらいにリニューアルの話が出たが、日本ではその後に話が出てくる事はもうなかった。
実はこのラグナロクオンライン2は、韓国では正式サービスが開始されていた。
2012年3月末にサービスが開始されたのだが、その時には既に他コンテンツが拡充している時期で、接続車数を増やすことができず、結果2013年末にサーバをクローズしてサービス終了となった。
IPとしては非常に魅力的な作品だったにも拘わらず、システムがそれに追いついていかなかったという、典型的な金儲けに目がくらんで開発できませんでした状態のゲームに成り下がっていたわけである。
なので、今回のラグナロクオリジンを見た時、その作りがラグナロクオンライン2に似ていた事もあって、ようやく完成版が出てきたのか、と感じたわけである。
プラットフォームはスマートフォンへと移行したが、前述したとおりこれは課金によって稼ぐスタイルの方が儲かると判断した結果だろう。
利益が出ないとサービス継続が難しいというのも理解はできるので、稼ぐスタイルをどうこういうつもりはないが、MMORPGというどっしり構えてプレイするゲームをスマホのみにしてしまっているのは如何なものかと思うのだが、これも時代という事か。
何はともあれ、今度は失敗せずにサービス開始となるだろうとは思う。
コンテンツの魅力をどこまで引き出し、ユーザーをどこまで獲得できるのかが気になるところだが、今後の展開に期待しよう。
ラグナロクオリジン公式サイト
https://ragnarokorigin.gungho.jp/