ホンダから新型グロムが発表された。
新型エンジン搭載
ホンダが原付二種のスポーツモデル「グロム」のエンジンと外観を一新して3月25日に発売すると発表した。価格は38万5,000円になる。
新型グロムは、最高出力10馬力を7,250rpmで発生させ、最大トルク11kgfmを5,500rpmで発生させる新開発の空冷4ストローク単気筒OHC 排気量123ccエンジンを搭載する。従来より高圧縮比としながら、低フリクション技術を採用して動力性能と環境性能を両立させている。
燃費としては60km/h定地燃費値で63.5km/L(2名乗車時)、WMTCモード値で68.5km/L(クラス1、1名乗車時)とあるので、まずまずの燃費ではないかと思う。
このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、変速比を最適化した5速トランスミッションが採用されており、操る楽しさを重視したものとなっている。
ヘッドライトはLEDで、足回りとしては1チャンネルのABSを標準で装備。従来よりデジタルメーターを装備し、ギヤポジションインジケーター、REVインジケーターが追加され、より使い勝手が向上している。
本体色は2色構成で「フォースシルバーメタリック」と「マットガンパウダーブラックメタリック」を選択できる。
ホンダらしい、手堅い作りの新型だと思う。
新型モンキーにも…
今回、私はこのエンジンを新型モンキーにも搭載してほしいなぁ…とちょっと思ったりした。
既にモンキーも50ccが廃止され、125ccクラスのみとなっているので、パーツの共用は行われていると思うのだが、微妙にこのグロムとモンキーが異なっている。
性格の違いによるものではあるが、パーツの共用化はあってしかるべきであり、折角動力性能と環境性能を両立した新型エンジンを開発したのなら、ぜひともモンキーにも搭載してほしいものである。
カスタマイズをしたい人からすると、現在のグロムやモンキーはフューエルインジェクション化している事から、あまりカスタマイズできない所があり、つまらないと感じるかもしれないが、安定して走らせる事ができるという面で考えれば、インジェクションもアリじゃないかな、と最近は私も思うようになった。
これだけ環境や安全にうるさくなった今であれば、こういった改良も受け入れていくしかないので、受け入れたならできうる限りの改良を盛り込んで欲しいところである。
原付二種
当Blogでは以前にも書いた事はあるが、原付二種は普通二輪運転免許証を持っている人にとっては福音となるクラスである事をもう一度説明したい。
原付二種には2種類あり、一つが50cc超~90cc以下の原付二種(乙)、もう一つが90cc超~125cc以下の原付二種(甲)となる。登録は陸運局ではなく各市町村役場で行い、それぞれナンバープレートは、乙が黄色、甲が桃色と規定されているが、自治体によっては同一色を採用しているケースもある。
原付…とある通り、原付バイクの区分にはなるのだが、実はこの区分は道路交通法の区分ではない。
道路交通法には原付二種という区分がなく、51cc以上は小型自動二輪という扱いになる。
原付二種という区分は、車両法の区分なので、原付二種で道路を走る時は、道路交通法上の法規で走る事になる。
よって原付走行不可の道路は、原付二種では走る事ができるのである。しかも、原付だと二段階右折が必要なところも、そうした二段階右折は不要で、逆に二段階右折すると違反になる。
さらに法定速度は30km/hではなく60km/hになり、50cc以下の原付が通行禁止とされている一般道でも原付二種は走る事ができるのである。
ただし、125cc以下では走行できない高速道路には乗り上げる事ができないので、あくまでも一部の有料道路までが走れる上限になる。
このように走行する上では小型自動二輪扱いになるのが原付二種の良いところだが、さらに良い事がある。それは車両法上では原付扱いになる、という事である。
つまり、任意保険の場合、普通自動車の特約として原付の保険を組み込むと、原付二種はその対象になるというわけである。しかもこの特約というのは、車両に付くものではないので、どの原付に乗っても保険の対象になる。
だから普通車を所有している人は、今の保険に特約で原付を入れるだけで、任意保険に加入できる事になる。自動車と原付二種の2台持ちという事にはなるが、そういう人にとっては実に福音である。
バイクの自動二輪運転免許が必要ではあるが、原付二種は特定の用途では非常に有効な移動手段なので、特に都会近郊に住んでいる人にとってはありがたみのあるクラスだと思う。
そんなわけで、原付二種に興味が出た人は、この新型グロムにもぜひ一目おいていただきたい。いや、モンキーがよければそちらでも良い。
あー…こだわりが進んで旧車を乗るようになると、沼にハマるのでご注意を…(爆)
HONDA GROM
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