お試しという感覚で、代行業者に頼んでみた。
とりあえずお試しで
先日、当Blogで本の電子化に関して記事にしたが、その時考えていた書籍を電子化するため、実際に業者に依頼してみた。
選んだ業者は以下の業者。
スキャンピー
https://scanb.jp/
ホントはBOOKSCANという所にお願いしたいところだったが、やはり納期が今からで9月以降になるというのはあまりにも時間がかかりすぎ。依頼する書籍は試験の過去問題集なのだが、その試験は9月上旬。時期的に全く届かない。
というわけで、納期がもっとも早いとされるスキャンピーに依頼してみた。
スキャンピーの基本価格は、1冊300ページまで88円(税込)という事。300ページを超える場合は、200ページ毎に+88円が加算されるという仕組み。
その基本料金に、各種オプションを追加していく事になるが、各種オプションは基本料金と異なり、実際の冊数分だけ価格が上乗せされる。
具体的に自分が頼みたい料金が幾らになるかは、料金シミュレータがあるので、それで試算する事ができる。
スキャンピー 料金シミュレータ
https://scanb.jp/estimate
私の場合、380ページ前後の書籍2冊を依頼しようとしているので、基本料金は(88円+88円)×2=352円という事になる。これに追加したいオプションを追加していく事になる。
オプションいろいろ
まず付けられるオプションは以下になる。
「表紙のみカラースキャン」「フルカラースキャン(全ページ)」「おまかせ便」「パーフェクトスキャン」はカラースキャンやスキャンする場所に関するオプションである。「おまかせ便」というのはスタッフが依頼された書籍を見て、カラーページのみカラースキャンしてモノクロページモノクロスキャンをするという、必要に応じたカラースキャン対応の事である。また「パーフェクトスキャン」とは、表紙、裏表紙、表紙裏、裏表紙裏、背表紙といったところまでもカラースキャンするサービスである。価格は「パーフェクトスキャン」のみ100円/冊で、それ以外はどれを選んでも50円/冊となっているので、もし背表紙等が不要なら「おまかせ便」を選ぶのが電子化後のデータサイズを考えれば一番よいかも知れない。
「OCR処理」は、スキャンしたページの文字をOCRでテキスト埋め込みしてくれるサービスである。ただ、これは機械的にOCR処理をするという事になるハズなので、テキスト精度は完璧というには遠いと言える。ま、それでも最近はOCR処理の精度も上がってきているので、こればっかりは試してみて結果をみないと何とも言えない。金額的には80円/冊。ページ数は無関係で依頼する実際の冊数分だけかかる。
「特急便」は、依頼後に依頼する書籍が業者に到着してから2日以内に作業に入る、というオプション。急いでいる時には便利なオプションである。100円/冊という料金なので、依頼数が少ない時は積極的に付けたいオプションである。
「各種電子書籍端末最適化」は、タブレット、スマホ、電子書籍端末など、対応させる端末に合わせてデータを調整してくれるサービス。カラー液晶を搭載したタブレットやスマホでは、元PDFデータでもおそらく何ら問題はないが、E-ink端末であるKindleやkoboなどは、タブレットやスマホの液晶とは見え方が異なるので、それらへの調整をしてくれる。ちなみに元PDFデータとは別でデータ納品してくれるので、このオプションを頼んだからといって他では使えないという事はない。80円/冊という料金。
「JPGファイル化」は、ページ毎に1枚のJPGデータにしてくれるオプション。これは…正直PDFさえ手元にあれば、自分でもできるので、そうした手間を省きたい人向けのサービスである。80円/冊という価格をどう取るかで価値が変わる。
また、大量の書籍を依頼した場合に役立つのが「DVD-Rでの納品」オプションである。通常はダウンロードページがメールで送られてきて、そこからダウンロードする形を取るのだが、もし段ボール単位で依頼する場合は、そのダウンロードも結構大変になるので、こうした物理メディアに保存して納品してもらえるサービスが役に立つ。料金は送料込みで800円と固定費。
これらのオプションを前述の基本料金と組み合わせて、最終的な金額になる。
私の場合
前述したように、私は基本料金で352円で、あとは組み合わせるオプションを加算する事になる。
まず依頼したのは「おまかせ便」「OCR処理」「特急便」「各種電子書籍端末最適化」の4つである。
「各種電子書籍最適化」は、オプションを選んだ際、最適化する端末を選ぶ必要があるが、当然手持ちであるKindle Paperwhiteを対象とした。これ、Kindle端末とする事はできない。Kindleは端末種別毎に若干異なるところがあるので、機種名まで情報を記載する必要がある。他のkoboなどでも同じだろうと思われる。
で、これらのオプションの料金だが、(50円+80円+100円+80円)×2=620円、これに消費税を加え682円がオプション費用という事になる。これに先程の際本料金を足すと…682円+352円=1,034円(税込)、これが今回の電子化費用である。
もし、この2冊を電子化を自分がやったとしたら…機材費だけでも数万円はかかるし、手間も時間もかかる。そう考えれば、代行業者に依頼するのが如何にお得かという事がよくわかる。
というわけで、後は対象の書籍を発送し、その後のデータ納品を待つだけである。
書籍の発送に関しては既に準備が進んでいて、あとは配送センターに持ち込むところまで進んでいるので、明日にでも発送する予定である。
最近はクロネコヤマトでの発送もスマホで発送伝票情報を入力して、配送センターで出力、そのまま荷物に貼り付けて料金支払って終わり、という手順なので、伝票を自分で手書きしたりする事もほぼない。便利になったものである。
次は、実際に作業後に納品されたデータで評価してみたいと思う。