私はAmazonのKindleをメインにしているが、それだけで収まらないのが問題。
サービスが複数ある
最近、物理的に本を見るという事があまりない。
本を読まないという事ではなく、紙媒体のものをほとんど読まないという事である。
欲しいと思った本の多くは電子書籍が用意されている事が多く、Amazonで欲しい本を検索すると、それらの大部分はKindle版も発売されていたりするので、購入となってもKindle版を購入しているのである。
また、いくつかの本に関しては、Kindle版が存在しなかったものの、それを自炊(紙媒体の本を解体してスキャン、PDF化等の電子化をする行為を言う)してくれる業者に依頼してPDF化してもらったという事もある。それに関しては当Blogで記事にした事もある。
こうして、読みたい本のほぼ全てを電子化している今、新たな問題というか、めんどくさい事が起きている。
というのは、できればKindle一本で行きたいにも関わらず、それが叶わない状況になった、という事である。
今では、結構なサービス数となった電子書籍サービス。マンガを電子書籍で読む人からすれば、出版社ベースの電子書籍サービスを使っている人もいるだろうし、古くからある電子書籍サービスを利用しているという人もいるだろう。
そうしたサービスを利用していて一番困るのが、特定のデバイスやアプリでしか読めないという事。
それらサービスを利用した電子書籍は、そのサービスが提供しているツールでないと読めないのが一般的で、それによって複数の電子書籍アプリを利用して読むしかないというのが、非常にめんどくさいのである。
まぁ、著作権を守るため、セキュリティを考えればどうしても単純なPDFデータでの提供という事ができないという事は判っているが、いざいろいろな本を読もうとすると、アプリを使い分ける必要が出てくるというのは、案外と面倒だったりする。
楽天Kobo
ここ最近、楽天Koboの本を読むことが増えてきた。
これには理由があり、楽天証券で口座を作ると、投資関係の本などが楽天Koboで無料購読できるのである。
楽天証券は他にも日経テレコン(楽天証券版)も無料で利用できるので、NISAなどで投資を始める際には、楽天証券を選ぶ一つのポイントにもなっている。但し読めるのは直近3日分だという事、日経新聞が発行する専門紙をすべて読めるわけではないという注意が必要ではあるが、タイムリーな経済情報を得る事ができるのは、証券取引にとっては重要な事なので、重宝するサービスである。
楽天証券が良いのかどうかという事はまた別の機会に話題にしようと思うが、楽天証券で口座を作れば投資関係の一部の本が楽天Koboのサービスで無料購読できる、という事から、最近楽天Koboで本を読むことが増えたワケである。
最近、NISA関係の話題が何かと増えてきているのは、2024年から新NISAが始まり、期間無制限で一定額までの投資額に対して非課税になるためである。しかも従来は成長株枠とつみたて枠が別々だったものが、どちらも運用できるようになるのだから、積極的に投資しろ、と国が言っているようなものである。
ま、貯金の金利が期待出来ない今となっては、このNISAを活用した投資で資産運用する事で、以前の貯金のような資産運用を目指せ、という事なのかもしれないが、投資なので当然リスクもある。
そうしたリスクに備えるためにも、投資関係の情報が欲しい、となれば、楽天Koboで読める投資関係の本を無料購読するというは、実に有効な手段と言える。
そういう事から、今私のiPhone、iPadには、Kindleアプリと楽天Koboアプリが共存している。…いや、それ以外の電子書籍ツールも入っているが、使用頻度で言うとKindleとKoboという二極がやはり高い状況にある。
とりあえず、どちらもアプリがあるので読める事そのものに問題はないのだが、正直、こういったアプリを複数使用しなければならない状況というのは、煩わしいとしか言いようが無い。
できれば、全てのプラットフォームが一つになり、ライブラリを共有化できるのが理想であるが、そういったサービスを見かけた事がない。
DRMという縛り
電子書籍は著作権保護の観点から、その書籍データにDRMというデジタル著作権管理の仕組みが組み込まれている。
この保護管理機能が、それぞれ専用のアプリやデバイスを必要とする理由の一つになっていて、無制限にデータが拡散する事から保護している。
だが、スマホやPCに専用ソフトが存在する、という事は、著作権保護されたデータを閲覧可能にする方法としてソフトウェアでも解決できるという事を意味する。
であるなら、誰かKindleとKoboの双方のDRMを認証できるアプリを作れば、双方のデータを一括して管理できるアプリを完成させる事もできそうな気がする。
もっとも、このためにはAmazonと楽天の双方から許可を取る必要があるし、場合によって技術提供を受けなければならないとは思うが、それが可能ならば現実的には不可能ではない、という事でもある。
もちろん、KindleとKoboに限らず、その他のサービスでも同じである。技術協力と情報開示があれば、不可能ではないだろう。
誰か、そういった統合アプリを作ってくれる人はいないものだろうか?
まぁ、もっとも大変なのは、Amazonと楽天を繫いで許可を得るというのが一番難しい話になるのではないかとは思うが。…そもそも出来るとも思えないが。
とりあえずiPhoneとiPad ProでKindleとKoboの両方のアプリを入れて、それでどちらも読めるようにしているが、これが同じアプリで管理できたらなぁ、と常々思っている。
世の中一強のサービスはダメだが、それらサービスを繫ぐ方法は何かしらあった方が良いと思うのは私だけだろうか?