先月発表のあった、M1搭載のiMacがいよいよ発売された。
迷ったらコレ的な汎用機
先月発表された、デザインが一新され、Apple Siliconが搭載された新型iMacの発売が始まった。
厚さ11.5mmの液晶パネルがほぼ本体というスタイルで、重量も4.5kgしかない。しかもブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パーブルの7色バリエーションで、初代iMacなみのカラーリング展開と、一気にユーザーへの選択肢を増やしてきた感じは、私的にはここ最近のApple製品の中ではピカイチの製品ではないかとすら思える。
搭載されているM1チップは、基本的に従来から出回っている製品と同一のものだが、MacBook Airと同様にGPUが7コアのものと8コアのものが存在する。
搭載する液晶モニタは、4.5Kと言われる4,480×2,520ドットで、MacのRetina Display戦略の先鋒となるべく設計された製品を思わせる。
とにかく、今までのPCの概念を覆す製品である事は間違いない。M1チップにしても、この薄い本体にしても、である。
これだけの性能を持っていて、これだけの液晶モニタを持っている事を考えると、どのPCを買おうか迷っている人がいるなら、とりあえず新型iMacを買っておけ、と言っておけばほぼ間違いない…そういう感じである。
ま、OSを問わなければ、ではあるが。
今までのM1搭載機とは違う
今回の新型iMacは、前述したように搭載しているのはM1チップなので、性能的には今まで発売されてきたM1搭載機と同等という事が言えるのだが、この新型iMacはそれだけに留まらない。
それは、Thunderbolt/USBポートが4ポートあるという事である。従来は2ポートしか拡張端子は存在しなかったわけだが、この新型iMacは別にコントローラーを搭載しているのか、4ポートに拡張されている。
また、搭載するWi-FiはWi-Fi6になり、BluetoothもBluetooth 5.0に対応する点も従来機とは異なるポイントである。
次期Apple Siliconでは、この拡張端子に接続するコントローラーが強化されているという話も聞くが、今度のiMacはそれを待つ事なく拡張しているあたりは好感が持てる。
M1チップは性能的には十二分なものを持っているが、唯一の欠点がこの拡張性だった事を考えると、iMacはその部分にテコ入れされた事でより現実的に使いやすい製品になったと言える。
使い勝手の良さ
今回のM1搭載Macの最大の魅力は、iPhoneやiPadのアプリが動作する、という所である。
MacOS11であるBig surが最初に搭載された際には、まだ準備が整っていなかった事もあって、使えるレベルではなかったようだが、最近はそうでもなく、Mac上で軽快に動作するiPadアプリが結構あるようである。
M1 MacはMacのAppとiPadのAppが使えるという部分で、従来のMacとは異次元の扱い方へ進化したといえる。できる事が単純に増えた、と考えてもいいかもしれない。
私の様に、WindowsをMacの上でほぼ問題なく動作させたい、という人でなければ、M1 Macを選択するのは正しい選択だと思うし、ARM版Windows10でも良いというのなら、M1 Mac一択だろうと思う。
デスクトップで利用するM1 Macは、Mac miniに続いて2機種目になるiMacだが、デスクトップでゆったりと使いたいという人であれば、このiMacはオススメしたい逸品である。
価格的に15~20万ほどするから高い、というイメージの人もいるかもしれないが、4.5K液晶モニタと合わせた価格だと考えれば、決して高い価格ではないと言える。
持ち運ぶからノートタイプでないと…という人はiMacは選択肢からは外れてしまうが、持ち運ぶ必要が無ければiMacは最優先になる選択肢ではないかと私は思う。
と私が今更いろいろ言う必要の無いほど、魅力が詰まっているのが新型iMacである。
Windowsに拘らないのであれば、私はこの新型iMacを強くオススメしたい。
Apple iMac
https://www.apple.com/jp/imac-24/