会員数が減少したと言われるPS Plusが、50%引きセールを開始した。
12ヶ月2,571円
SIEが、本日8月19日から8月30日限定で、PlayStation Plus 12ヶ月利用権を50%OFFとしてセールする事を発表した。
以前から、PS Plus利用権はちょくちょく割引販売はしていたが、50%OFFというのはとても珍しい事である。
いつもなら30%引き程度でセールが実施されるのだが、今回は半額になっているところに何か引っかかるものを感じるのは私だけだろうか?
ちょっと調べて見た
現状、PlayStation Plusで半額セールのような大型セールを実施する理由があるとしたら、それはユーザー数を大量獲得する必要が出てきた時ではないかと予想する。
しかし、SIEは全世界においてPS5の販売はPS4の勢いを超えるペースだという話をしているので、そうしたPS5購入層がPS Plusに加入していれば、大量獲得を狙う必要がそもそもないはずである。
しかし、露骨に半額セールを行ったという事は、そうしたPS5販売数では見えてこないものがあるのかもしれない。
というわけで、ソニーグループの2021年度第1四半期連結業績補足資料を確認してみた。
ソニーグループ 2021年度第1四半期連結業績補足資料
https://www.sony.com/en/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/21q1_supplement.pdf
すると、PlayStation Plusの会員数が4,760万人から4,630万人へと減少している事が判明した。さらに月間アクティブ会員数に至っては、前期比で500万人減、前年比で1,000万人減という状態である。
会員数が減っているだけでなく、実際に利用している人が減少しているという事実が浮き彫りになったわけで、これが半額セールを実施せざるを得ない状況の原因ではないかと予想される。
ではなぜこんなに減少しているのだろうか?
新作は?
よくよく考えて見ると、PS4ですら最近は新作が出ていない現状が見えてきている。さらに、PS5は国内においては入手も未だ難しい状況なので、日本国内でいえば会員数が増える要素が何もない事になる。
もし、海外での販売が絶好調だというのなら、その購入者はPS Plusには加入せずにPS5を利用している事になる。
これは、別の意味で根深い原因が他にもあるのではないかと疑ってしまいそうな状況である。
一応、秋ぐらいからPS5のタイトルが登場すると言われているが、それらがどこまで追い風になるかは未知数である。
やはり、ハードウェアの供給体制を何とかしないと、ソフトの供給もままならないまま、ユーザーも増えないという悪循環に陥るのではないかと考えられる。
その一方で、ハードウェアの販売は好調…というのは、さて、どういった事が原因なのだろうか?
ココからは私の予想でしかない話だが、世界的に売れているといっても、それは転売屋が抑えているだけではないのだろうか?
転売屋であれば、購入しても開封、利用をしないのでPS Plusへの加入はあり得ない。ハードウェアだけが売れるという減少が起きる事になるので、今の状況はまさにそれと合致するように思うのだが、さて、実際はどうなのだろうか?
正直、今のままではPS5はとても成功したハードとは思えない。
これは転売屋が儲かる仕組みを根底から見直さないと、正しい供給ができず、メーカーもソフト供給側もダメージを受ける結果にしかならない。
そうした、供給体制ふくめたインフラにまで、手を入れなければならない時代になった、という事なのかもしれない。
窮屈な時代になったものである。
というわけで、PS Plusに安く加入したい人は今がチャンスである。
今供給されているハードとソフトで楽しみたいという人は、狙い時でもあるので、検討してみてはどうだろうか?