最近は何でも再考する事ばかりである。
納得いくまで再考する
当Blogで、私は母親の介護をしている事を既に書いているが、その中で車椅子を運用する事から、所有車に関しても福祉車両の購入を検討しているという話をした事がある。
実はその後もずっとこの件をいろいろと考えていて、未だにその答えを出せずにいる。
というのは、1ヶ月の収入と支出のバランスを確認すべく、今は1ヶ月の必要経費などの確認をしているのだが、病院の入院費の先払いやその入院時のアメニティ費用の先払い、保険金の振込みなど、大きな額でお金の出入が激しく、本当の意味での1ヶ月の収支がまだハッキリと見えていないため、車の購入に踏み切っていいのかが見えず、そのままになっているのである。
ただ、そろそろ結論を出さねばならない事も事実であり、今一度、福祉車両の必要性を再考する事にした。
本当に必要なのか?
車椅子の人を運ぶために福祉車両を購入するというのは、ある意味正しい判断だとは思うが、福祉車両は通常の車と異なり、車椅子を乗降させるための機構などを盛っている関係から、使い方が普通と異なる部分を持っていたりする。
車椅子乗降の為のスロープ、車椅子を引き上げる為のモーター、車椅子を固定する為のベルト類、他にもいろいろある。そのため、そうした装備の為に価格が高くなってしまうのだが、その代わりに車を購入する際の消費税が非課税になる。
そうした初期投資の金額に影響を与える部分に違いはあるというのは判る話だが、問題はここから。
ではこれらの装備を持つ福祉車両を使用して、実際に車椅子を乗せて運ぶ頻度はどれぐらいなのか?
ウチの場合、月に1度、泌尿器科にかかるため通院する。また2ヶ月に1度内科にかかるが、これは泌尿器科と同じ曜日ではないので、結果的には月1度の通院の月と月2度の通院の月があるのが今の状況である。
もし、これらの移動を介護タクシーを利用する事で対応した場合、月1,500円程度必要な月と月3,000円程度必要な月が交互に来る事になる。これを年間で計算すると、年27,000円程度が介護タクシーに必要な金額という事になる。
年額27,000円の為に、車の費用として福祉車両を購入するという事が、本当に効率良い話なのだろうか?
逆に言えば、福祉車両でない車に乗り換えて、車椅子での対応は全て介護タクシーに頼る、というのも、一つの決断である。
このように考えると、車椅子が必要な要介護者が自宅にいるからといって、福祉車両を絶対に購入しなければならないという答えにはならない。
私は、どうも一つの固定概念に捕らわれていて、福祉車両を購入する事が絶対的要件だと思い込んでいたが、よくよく考えて見ればそんな事はなく、上手く外部サービスを使って行けば、何も福祉車両が必須なんて事はないのである。
よく考えてみる
そうは言っても、やはり自宅に福祉車両がある事のメリットも考えねばならない。
介護タクシーを利用するとなると、今度は時間的に自由が利かない事がある。自宅に福祉車両がある事で、時間的には自由になれる。好きな時に準備が出来て、好きなタイミングで移動が出来るというのは、自宅に福祉車両がある事の最大のメリットといえる。
また、介護タクシーは必ずしも希望した時間に利用できるとは限らない。いろいろなサービス会社があるとはいえ、利用するとなるとほとんどが固定のサービス会社を利用する事になるケースが多い。というのは、要介護者の容体を考えたりする事があったりもするので、どうしても介護サービスと繋がっている関係から、サービス会社が固定されるケースが多いと言える。その為、介護タクシーの空きがないと、時間をずらすしかない。
なので、自宅に福祉車両があると、自分の予定に全てを合わせる事ができるので、そういうメリットはとても大きいと言える。なので、そうした運用の面も含めて、最終的に自宅に福祉車両を導入するかどうかを決める事になるだろう。
…まぁ、最終的には準備できる予算というのも大きな決め手にもなるんだが。
とりあえず、今は福祉車両導入を前提にディーラーとは話を進めているのだが、いろいろなパターンでシミュレーションしてみようと思っている。何がベストかを見つける為にも、必要な事だろう。