Nature Remo 3が届いた。早速使ってみた。
登録家電が古すぎる…
昨日のBlogにも取り上げたスマート化のためのデバイスだが、本日「Nature Remo 3」が届いた。
思っていた以上にパッケージが小さく、軽い。
そして箱を開けてみるとさらに本体は小さく、軽い。本当にこんなのでスマート化ができるのか? という不安を覚えるほどに小さい。
箱の中に本体と電源アダプタ、あとセットアップの手引きみたいな簡易マニュアルだけが同梱されていた。
要するに、あとはスマートリモコンを操作するアプリで説明してしまおう、というコンセプトなのだろう。
というわけで、とりあえず本体と電源(本体との接続口はマイクロUSB)のUSBを接続、そのまま電源コンセントを差し込み、本体を通電させる。
その後、iPhoneに「Nature Remo」というアプリをインストールする。このアプリは付いてきた簡易マニュアルにQRコードがあるので、それを読み取っても良いし、App Storeで検索してインストールしてもいい。
アプリのインストールが終わり、アプリを起動させるとペアリングする本体の種別を聞いてくる。
Nature Remo 3には他にもNature Remo 2とかNature Remo 2 miniなどがあるので、Nature Remo 3を選択すると、アプリはNature Remo 3モードに入る。その後、対応する機器が近くにあるかを無線で探し始める。その本体が見つかるとリンクされ、ここから設定が始まる。
画面は恐ろしいほどシンプルで、こんなの説明なしで出来るのか? とも思ったが、とりあえずスマートリモコンの目的は赤外線リモコンの代わりになる事なのでコントロールするリモコン(家電)を追加するところから始まる。
まずエアコンを登録してみようと、追加する家電種別リストから「エアコン」を選択すると、本体にリモコンを向けてボタンを押せとアプリに表示される。言われるままリモコンを本体に向けて電源ボタンを押すと、本体がリモコンの赤外線信号を受信し、なんと、エアコンがどこのメーカーのどの機種かを自動で探してくれるのである。
ただ残念だったのは、ウチのエアコンは相当に古いエアコンなので、メーカー名は判別できたが、機種は汎用と判断されてしまった。だが、これでエアコンの電源のON、OFF、温度設定などがアプリ上で操作できるようになった。実に簡単である。
テレビ、扇風機と登録
次にテレビを登録してみた。
やり方は前述と同じでリモコンをNature Remo 3に向けて認識させるだけである。テレビはちゃんとメーカー名と機種名を判断できたので、これでアプリでテレビはフルアクセス可能となった。
次に扇風機を登録したのだが…コイツがどうもプリセット家電に入っていなかったようで、汎用設定が適用された。
電源ボタンで登録したので、アプリ上では電源ボタンのみが表示されていて、しかもそれは電源ONという体で登録されていた。実際には同じボタンで電源のONとOFFをするので(ほとんどの家電は同じだろうが)、この登録されたボタンのアイコンを手動で「電源マーク」に変更、名称も「オン」から「電源」に変更した。
扇風機はこのように電源しか認識していないので、追加で首振りや風量変更を追加してやる必要がある。
そこで扇風機で作ったプリセットを編集、首振りのボタンを本体に向けて押して信号を記憶させ、アイコンをテキトーに決めて名称を「首振り」にした。
風量変更も同じで、本体に記憶させてアイコンを「風量」アイコン(元々のアイコン種別に存在していた)にした。名称はアイコンが決まっていた事から最初から「風量」になっていた。風量ボタンだが、本来なら風量の「+」と「-」を別々に登録するものなのだろうが、ウチの扇風機は簡易的な操作で、一つの風量ボタンで風量を「1」「2」「3」「4」「リズム」と切替えていくタイプだったので、この一つだけを登録した。
とりあえず3種の家電を追加した。
アプリでは本体のセンサーの温度計や湿度計、照度計の数値も表示される。照度が0になっているのは、本体をちょっと影のある所に壁付けにしているため。もう少し明るいところに出せばちゃんと反応はする。
アプリのコントールのところに3種の家電が登録されているが、これでこのiPhoneからこのアプリを経由してこれらの家電が操作できるようになった。
試しにこのアプリのテレビのところをタップすると、画面がリモコン画面になり、その上からテレビが全て操作できる事を確認した。
同じようにエアコンをタップすると、エアコンコントロールの画面に出てきて、電源ボタンや風量ボタンが表示され、温度調整は画面上の温度計をスライドさせて希望の温度にしてやれば、その内容の信号をエアコンに送る仕組みになっていた。
また、汎用登録した扇風機だが、登録したボタンは全て機能した。
Alexaデバイス
さて…Nature Remo 3の登録は前段階の設定でしかない。本命は声だけでコントロールできる事であり、その中核デバイスとなるのがAmazonデバイスのEchoである。
EchoもNature Remo 3と同じでアプリで設定する事になる。iPhoneに「Amazon Alexa」というアプリをインストールして、Echoとリンクさせて使用する。
ただ、このアプリは一つ注意があり、インストールしたアプリもAmazon Alexaの端末の一つと数えているところがあるので、個別設定をしているとき、アプリの設定を変更しているのか、それともリンクさせているAlexaデバイスの設定を変更しているのか、勘違いしそうになる。ま、それは私だけかも知れないが。
設定はテキストベースの設定と、音声IDがある。音声IDは使用者の声のデータをクラウドに保存し、本人を特定するために使われる。家族の音声IDを登録する事もできるので、Echoのようなリビングに置くデバイスでは家族の音声IDも登録しておくと良いだろう。
とりあえず、Echoの設定を終えたら、このAmazon Alexaアプリに、スキルという形でNature Remoを追加してやると、iPhone内のNature Remoアプリを経由してAlexaでNature Remo 3で登録した機器を操作する事ができるようになる。
ただ、一つ注意なのはNature Remoアプリで汎用登録した機器だけは、デフォルトで自動登録されないようだ。また、手動で登録しても、上手く動作しない事があるようで、私の環境でもAlexaで扇風機のコントロールは未だにできようになっていない。これは後々調査が必要だ。
だが、それ以外のテレビやエアコンに関してはAlexa経由で音声操作できるようになった。
「Alexa、テレビつけて」と言えばテレビがパッと付くようになり「Alexa、テレビ消して」と言えばテレビが消える。同じように「Alexa、テレビを4チャンネルにして」といえばチャンネル切替えしてくれる。
ただ、使って気づいたのだが一つ注意すべきポイントは音量である。
「Alexa、テレビの音量を上げて」というと、ずっと上げ続けるのである。逆も又然り。さすがに上げ続けられるとテレビの音量がとんでもない事になるので、ここでは工夫が必要である。
「Alexa、テレビの音量を3つ上げて」と言うと、数値設定の3つ分を挙げてくれる事がわかった。つまり、Alexaに音量調節する際には、明確に推移させる分量まで指定してやらないといけない、という事である。
そうした使い方の注意点は今後使っていく中でもっと出てくるだろうから、まずは使って行く事を繰り返す必要がありそうである。
ついでに…
今回はスマート家電化させていく内容で書いたが、実はもう一つ家電で切替えたものがある。
実は我が家にはまだ蛍光灯を使っている照明が2つあり、そのウチの一つを撤去、LED電球にする事にした。
付け替えたのがコレ。
天井が古めかしいのは、家が古いから。古民家みたいなレベルなので、取り付けられる家電設備も毎回対応できるか調べながらでないと導入できない。この住環境も変更したいんだよなぁ…。
今回は60Wクラスの明るさを持つLED電球を3つ、LED常夜灯を1つ搭載したものを取り付けた。
明るさは今までよりずっと明るくなり、少し暗くしなければ、3つのウチ2個を消して1個で運用する事もできる。
LED化しているのは電気代が安くなるというだけでなく、廃棄が難しくなる蛍光灯をなくしたいという思いからである。
残るはリビングのシーリングライトのみ。それをもっとスマート化する計画もある。
というわけで、今回家電をスマート化させるためにほんの少しだけ実行してみた。
設定とか使い方とかまだまだ不慣れだし、使って行くこれからの課題ではあるが、要介護者が声だけで操作できる家電の第一歩である。
もう少しテコ入れが必要ではあるが、これは経験を積んでいくしかない。要は慣れろって事ですな…。