漠然とした不安の中で生きていくには、私は弱すぎるのかも知れない。
会社を解散
以前、当Blogで、私が20年以上にわたって我が家の借金を返済し続けてきた事を書いた。
その時、目に見える形での借金を何とか返済完了させ、事実上、今は私が毎月利用しているカードの支払いだけが借金となり、それらは翌月には返済、そして同月にまたカードでの支払いの借金が生まれ…という繰り返しになった。
キャッシュレスを、カードを利用して運用している関係上、このカードによる借金というのはこれから先もずっと続くのだが、これらは借金とは言え、翌月には返済するものであり、今の所焦げ付くような借金ではない。
なので、今の生活は厳しくとも年間通して考えれば、マイナス収支にはなっていないので、比較的安定し始めているとは言えるのだが、実は私には隠れ負債が残っている。
隠れ負債とは、現時点では負債ではないが、今後負債となる可能性のあるものの事であり、それが我が家の「会社組織の解散」というものになる。
実は、株式会社や一般社団法人又は一般財団法人は、5年維持用登記がなされていない場合、休眠会社として整理され、法務大臣による官報公告が行われる。これを“みなし解散”とか言ったりするのだが、有限会社の場合、これが適用されないので、有限会社で休眠状態にある場合、自ら解散請求しないと会社組織がそのまま残ってしまうのである。残念な事に、我が家が登記したのは有限会社なので、休眠状態ではあるものの、未だ整理されていない会社になる。
このみなし解散、有限会社にも適用してくれれば良いのに、残念な事に有限会社は適用されないので、私の場合、この休眠会社を自ら解散してしまわない限り、法人というものが常に私について回るわけである。
住所なども今住んでいる所なので、もし私か引越しをしようものなら、その会社の登記も引越しをしないと、実体が伴わない会社になってしまい、最悪会社法による罰金などの不都合が生じる場合がある。
私もそこまで詳しくはしらないので、具体的に不都合がどのように起きるかはわからないのだが、解散すべきものをそのままにして正しくない登記を残すという事は当然許されない事なので、心情的にはどうにかして会社を整理してしまい身軽になっておきたい、そう考えている。
残念な事に
しかし、先日自宅の中をいろいろと整理していて気づいたのは、会社の資料や登記に使用したものなどが、一切家の中にないという事。
どうも鬱になった父親がどこかに移動させたか、それとも捨ててしまったか…そこらへんもよく分からないのだが、いろいろ不足している事が判明している。
なので、会社を解散させる為に何をしなければならないのか、またしなければならない事に必要なものは何か? それらがなくなった場合、どうすれば良いのか? など、そういった情報を仕入れる必要がある。
だが、そんな情報を調べ尽くすというのは、個人で素人ではなかなか難しい。おそらくは司法書士か弁護士に相談して、手続きを手伝って貰わないといけない。
相談するだけでもお金がかかるのはやむを得ないところだが、問題は手伝って貰うとなった時の金額が幾らになるのか? という事。一説では30万円とか40万円、50万円になるらしい。
これが私が抱える、潜在的な負債である。
我が家の借金の全てを何とか返済しおわってもまだ私が抱える負債である。
落ち着かない
最近、自分のここ10年先の未来に対して漠然とした不安を感じるようになってきた。
抱えているものの解決を進めなければならないという事、今住んでいる場所にいつまでもいられないだろうという事、母親の介護の事とそれに必要な生活費の事、そしてこれらを全て含めて私が生きていく為の収入と収支の事。
これらの問題が全て私の中に介在し、最終的には資産がりないと全部破綻してしまうという事が、その漠然とした不安をより大きくしている。
しかも、もし母親が他界するような事になると、人生において血を分けた人がいなくなってしまうというのも、不安を煽る要因になっている。
結婚でもしていれば一人という事はないだろうから、そういった漠然とした孤独を伴う不安というのはないかもしれないが、いざ最後の一人だと考えると、どうしても迫ってくる不安に焦りを感じずにはいられない。
こうした環境と状況が作り出す圧力のようなものが一気に私に迫ってきているようで、最近は押しつぶされそうな不安を感じている。
もし私が資産的に余裕があれば、まだこの不安と戦っていく事は楽になるかもしれないが、今の私は前述したように、潜在的な負債がまだ残っているような状況だから、金銭的には余裕などありはしない。
金銭に余裕もなければ人的にも余裕もない為、残るのは暗雲立ちこめる不安しかないわけである。
誰もが同じような闇と戦っているのかも知れないが、私は介護という問題と直面し、弱っていく母親を目の当たりにする事で、よりその戦いのリアリティに晒されていると言えるかも知れない。
…ホント、このスッキリしない不安との戦いで、日常生活にも影響が出て、やることなすこと全てに精彩を欠く現状を何とかできないものだろうか?
自分の脆さに困り果てているワケだが、みんなはこうした不安とどのように戦っているのだろうか?