希望は見えるのに私の使い勝手に合うのか不安で仕方が無い。
iPadをPCにするアイテム
正直、これを購入するかどうか相当に悩んだ。
これを使う事で、Apple Pencil 2と同時に利用する事が難しくなるため、私が望んでいた使い方とかけ離れてしまうからだ。
だが、実際iPad Proでテキストを大量に扱おうと思ったら、手書きだけでは追いつかず、しかも綺麗に書こうと思ったら、それこそ手書きの書き味を紙と同等以上にしないと、作られる文書の品質は高まらない。
となると、やはりキーボードが欲しくなる。実際、iPad OSはキーボードだけでなく、ポインティングデバイスを使用する事ができるような構造になっている。
キーボードでタイピングし、ポインティングデバイスでアプリ機能をマウスのように使っていく…この使い方はもう普通にPCである。
このPCライクな使い勝手を与えてくれるデバイスとして、もっとも洗練されているのは、言うまでもなく純正のMagic Keyboardである。
価格も高い。11インチiPad Pro用のものは税込で34,980円にもなる。
ここまでの価格になると、本体と合わせた金額なら普通にMacBook Airとかが視野に入ってくる価格になる。
だからこそ、購入には随分と悩んだ。
だが…結局購入するコトに決めた。決めたので注文した。そう、1月3日に。
実は初売りで買っていた
Magic Keyboard、ホントに買うまで悩み続け、何とかApple初売りの期間に購入するかの結論を出そうと考えていた。
時間帯からして終了する数時間前に、もう買ってしまえ、と半ば投げやりで購入を決めた。勢いを付けないといつまでも悩み続ける事になるだろうと思ったからだ。
だが、実は購入した後に使えないかもしれない、という不安もあった。それが前述した、手書き中心に使っていこうと思った時の問題である。
Magic Keyboardは、その構造上、Apple Pencil 2との相性が良くない。開く角度に限界があるので、キーボードを取り付けたまま手書きスタイルにする事ができないからだ。
だから使わないとなった時、やはり34,980円という価格はダメージが大きすぎると思い、最後まで悩んだのである。
だが、結局は勢いをつけて購入した。もちろん、この勢いというのは、ヤケになったから、というわけではない。
それなりに打算があったからだ。
私は、後々このiPad Proという存在が、MacBookを駆逐するかもしれない、と思っているのが、その理由である。
ファイル管理以外はPCと同じ
iPad Proを使っていて思うのは、もうファイル管理の部分を除けばPCと変わらないな、という事である。
データのアウトプットを保存する先がPCライクになってしまうと、もうできる事もそう代わらないのではないかとさえ思える。
むしろ、同時に使うアプリケーションが2~3程度であれば、iPadの方がPCよりわかりやすく、また使いやすいかも知れない。
PCは、基本的な概念を理解するとかなり手の込んだ使い方ができるが、作業に利用する、という視点で使っている人からすると、おそらくPCもiPadも同じように見えている可能性がある。
残念ながら、私はPCに関してはそれなりに知識が付いてしまっているので、どうしてもPCのファイル管理の方がわかりやすくなってしまっているが、そういう事を意識していない人なら、何も変わらないだろうと思う。
そうなると、PCとiPadの差というのは何になるのか?
PCやiPadを目的を達成する為の道具として考えた時、行き着く答えが同じ場所にある…そんな時代がもうやってきているように思えたのである。
であるなら、iPadは手書きもできるがノートPCのようにキーボードがあった方が使い勝手が良いだろう、という結論になる。
長文を扱うようになれば、キーボードの方が手早く打てるし、直感的な絵が描きたければ手書きで書けば良い。それが複合的に混在できるのがiPadではなかろうか?
というわけで、今年の正月は最初からいろいろ思い悩む事で時間を費やした。
そして出した結論としてMagic Keyboardを購入したのである。
今まで伏せていたのは、あくまでも手書きスタイルでiPadを使いたかったからだ。
だが、ここにきてアプリ選択の問題が出てきてしまって、当初思っていたよりもキーボードタイプの需要が高くなってきた。正月の葛藤は無駄にはならなかったようだ。
というか、この投資を無駄にしないよう、考えていく必要がある。