私からすると、これをビジネスにしてしまったという事はもう完全に行き詰まったのではないかと思えて仕方が無い。
萌え要素の為のドメイン
本日、株式会社インターリンクが新gTLDである「.moe」の、商標権者向け優先登録(これをサンライズと言う)の受付を開始した。
「.moe」は言うまでも無く「萌え」を意味する新ドメインで、今年3月31日にルートゾーンに新設されたものである。
この「.moe」だが、サンライズ登録料は15,120円(サンライズ申請料金13,176円+年間登録料1,944円)で、2年目以降は年間登録料1,944円でそのまま継続できる(金額はすべて税込)。
また、この「.moe」の公式ロゴも公開された。
ロゴコンテストが開催され、応募のあった528作品からグランプリに選ばれた作品だという。
インターリンクの話では「オタク文化が盛り上がり始めた80年代風の懐かしくてダサ可愛いテイストと、日本的なポップなデザインが世界で愛される『萌え』のイメージであったこと」が選考理由だという。
まぁ…公式ロゴがある時点で「?」と思わなくもないワケだが、何事もカタチから入るという事なのだろう。
このドメインが登場した時点で、何かもう何でもアリだな、という感じがしてならない。
これなら、最近世界的に広まっている言葉をそのまま使って「.kawaii」とか登場しても誰も驚かないだろうし、下手すればいろんなものが乱立する可能性もある。
ドメインはどうしてこんな事になったのだろうか?
ドメイン管理とその商売
もちろん、これはビジネス的に話題になるというだけでなく、わかりやすくするためであったり、あとは新ドメインで登録し、その登録料を徴収する為だったりすると考えられる。
ちょっと前は、ドメイン管理でかなり団体が儲けていたらしいが、一般ユーザーを中心にそのドメイン所有熱は徐々に冷めていき、今では止めてしまったドメインというものがかなり存在しているらしい。
もっとも、人気のある特徴的なドメインは未だに価値があり、そのドメインを高値で売買する、なんてビジネスもあるようだ。
実の所…私が所有する「angel-halo.com」はそれなりの価値があるようで、時々ドメインを売らないか? という米国からのメールが来るときがある。ま、おそらく宗教関係の人からの人気があるのだろうが、今の所売却するつもりはないので、昨年9年間まとめての管理料を既に支払い済みである。
…それでも、その金額含めて上乗せするから売ってくれ、という話になる可能性はあるのだが。
どちらにしても、ドメイン名が一つのわかりやすさを示し、それが商売に繋がるという事自体、理解できなくはない。わかりにくいよりはわかりやすい方がいいに決まっている。
ドメイン商売は、まさにそういう理解のしやすさという一角を突いた商売でしかない。
検索エンジンの進化
私が、ドメイン商売をこのように言うのは、検索エンジンの進化がそうさせた、と思っている。
イマドキ、ドメイン含めたURLを全て入力してサイトに入っていく人はほとんどいないと思う。
日本ではGoogleやYahoo!の検索で目的のサイトを見つける人がほとんどだろうし、それは何も日本に限った事ではないと思う。
であるならば、ドメインの意味とは何か?
最近は、意味はかぎりなく薄くなっているのではないかと思えて仕方が無い。
確かに固定ドメインを持つ事の意味が全く無くなったとは言わない。
メールアドレスにもドメインが使われるため、メールのやり取りに関して宣伝材料になる事も否定しない。
しかし、少なくとも以前のようにドメインをわかりやすくしたから集客できた、という事はまずないと私は思っている。
ま、一つの指標としてのドメインの役割はあるだろうから、今から作られる新しいドメインに関しても、そうしたわかりやすさの指標という立ち位置は変わらないと思う。
いや、極端な事を言えば、ネタでしかない、という事である。
ドメイン買わないか?って、ちゃんと反応返してるの?
おめーらに売るドメインはねぇ!ってw
返信
返信はしていません。
海外の人がどうしても私のドメインを欲するならば、しっかり日本語でアクセスしてきて欲しいものです。
翻訳エンジンなどの変換では、意思が正確に伝わりませんから。
なので、同じ意味で私からも正確な返答は一切していません。
返信
まだドメインで商売する人いたんだ…。
商売にならん気がするんだけどなぁ。
理由は武上さんと同じ。
○○で検索! とかQRコードでサイトに誘導することが普通になってる今、ネタにしかならん気が。
それとも、こう言うことでしか他と差別化できないんだろうか…?
返信
日本でも集客できそうなドメインを売買している人はいるようです。というか、そういう企業もあるようです。
商売に直結できるとは思いませんが、偽サイトを防ぐ意味はあるかもしれません。
今は、ほとんどがその意味ではないかと思います。
個人的に「.me」ドメインに惹かれる気持ちはあります。
今を持たせたドメインを取得して、それに関する内容のサイトを作れますから。
ま、今の私は今のドメインがあるので、手は出しませんけどね。
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