ネットワークだけでいい?
PS NowでPS4
SonyのPlayStation NowサービスにPlayStation4のゲームが追加される事が発表された。
当初は30タイトルになる予定だが、おそらくそれは今後増えていく事になる。
PlayStation Nowは、サーバ上で再生したゲームを映像としてストリーミングでPCなどの上で再生し、PC側に入力されたインプット情報でサーバ上のゲームの操作をして遊ぶサービスの事。
つまり、ユーザーの前にある機器は単純に配信されてきた動画データを再生し、あとは入力されたコントローラー情報をサーバに返信するだけの役割しか持たない。ゲームの処理は全てサーバ側が担当する為、極端な事を言えばPCにはそんなに高い処理能力を要求しないシステムになっている。
だからCore i3程度の能力しか持たないノートPCであっても、事実上は何ら問題なくPS4のゲームが遊べてしまう、という事になる。
何とも、自らのハードウェアを売れなくしてしまっているようなサービスでもある気がするのだが、定額サービスの一つとしてSonyが注力しているサービスの一つである。
元々、このPS NowはWindows機、PS4、PS VITAやPS VITA TV、Sony製テレビBRAVIA、PS3などでも遊べたのだが、今年8月15日でそれらでのサービスは終了し、Windows機とPS4でサポートされる。PS4でPS4のゲームをPS Nowで遊ぶというのは、何とも変な感じだが、定額サービスである為、ソフトを買わずとも遊べるという所に意味はある。
多種多様でプレイしたい
このPS Nowの機能は、もともとPS4のゲーム画面を無線で飛ばしてリモートプレイする機能の延長上にある機能でもある。
PS4にも当然このリモートプレイ機能は搭載されていて、Windows機やPS VITA、Androidの一部Sony製タブレットなどにもリモート機能を持つものがあるのだが、せめてそうしたリモートプレイ可能な機器に対してはPS Nowサービスを利用できるようにして欲しかったというのが私の本音である。
ただ、どうしてPS Nowサービスを限定してしまったのかというと、そこにハードウェア販売の足枷になると考えられたからではないかと思っている。
つまり、PS VITAしか持っていなくても、PS4ゲームが遊べるとなると、誰もPS4を買わなくなるし、月額で一定のPS4タイトルが遊べてしまうとなると、それで満足してしまう層が必ずいる事になる。
Sony側としては、そうしたユーザーの拡大を防ぐ意味と、開発サポートリソースの低減を狙ったのだろうと思うが、Windows機とPS4だけのサービスだと、そもそもPS Nowを利用するユーザーを限定してしまい、サービスそのものを拡大しない方向に持って行っているように見える。
もっとも、Windowsを対象とした時点で、ユーザーがかなり増えるとも言えるのだが…。
しかし、今後はこうしたサービスが普通になっていき、コンシューマ本体が姿を消す…なんて時代もやってくるのだろうか?
個人的にはハードウェアは自前に持ちたいと思っているのだが…。