NVIDIAのミドルレンジ…と呼ぶにはあまりにもハイパワーなビデオカード“GeForce GTX 560 Ti”が発表&発売になった。
性能などは以前にも書いたとおりだが、噂止まりだったギガバイトの大幅なクロックアップモデル“GV-N560SO-1GI”も、噂通り発売される事が判明した。
これが噂のコアクロック1GHzモデル。
公式サイトでも以下のような特徴を持つと説明がある。
・コアクロックを822MHz→1GHz(21%UP)
・メモリクロックを4,000MHz→4,580MHz(14.5%UP)
このGV-N560SO-1GIに関してはリファレンスより圧倒的に強化されている訳だが、もちろんリファレンスだって前モデルのGTX 460よりも向上している事に違いはない。
しかし全ての面において向上しているように見えるこの“GTX 560 Ti”も、実際はそうではないという事実だけは知っておいたほうがいい。
前モデルよりも低下しているのは、演算パフォーマンスに対してのメモリ帯域の比率である。
今回のGTX 560 Tiの演算パフォーマンスは、増えたシェーダー数で約14%、コアの動作周波数で18%向上し、ピーク演算パフォーマンスは約35%も向上している。
しかし、メモリ帯域はGTX 460で115GB/secに対し、GTX 560 Tiで128GB/secとその伸び率は演算パフォーマンスより遥かに小さい。
つまりメモリアクセスを多用するGPGPU用途などは、GTX 460よりもより苦手になった、という事である。
それは即ち、まさにグラフィック用途に特化したビデオカードになった、と言えよう。
各社からは既に販売が始まっており、早くも予定数量完売という店が出てきている。
その中でも特に人気のあるのが、先ほど記載したギガバイトのオーバークロックモデルといえるが、こちらは予約という扱いになっている店があるだけで、まだ発売そのものは行われていないのではないかと思われる。
このコア1GHzモデルのGV-N560SO-1GIが一体どれだけの出荷数になるのかは分からないが、GTX 560 Tiの選別品の中でも特に優秀な個体でないと実現できないだろうから、稀少価値の高い一品になりそうだ。
また、MSIからもオーバークロック品が発売されているが、こちらはもっと大人しい向上幅であるため、そちらは比較的入手しやすいのではないかと思われる。
私がもっとも気にしているのが、ELSAのオーバークロックブランドであるAXERIZEシリーズでGTX 560 Tiが出てくるのではないか? という事。ELSAの品質でオーバークロックモデルだから、相当に安心できる一品になる。
まぁ、まだ予定のないものを予測していても始まらない。
すぐにでも欲しいという人は今ある選択肢で決めるしかないだろう。まぁ、GTX 560 Tiそのものは決してハズレではないビデオカードであるため、ハイミドルを待ち望んでいた人にはアタリのビデオカードになるのではないかと思う。
でましたねえ、チッ!
消費電力は相変わらず大きいけど、コストパフォーマンスから見てもかなり魅力的な一品ですね、チッ。
私は強化するとしてもXFire に行くと思うけど、560チッ! は要チェックですわ。
さーて、AMD はどう対処するかな?
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Tiをチッと言わないのw
AMDの対応は、多分製品価格の値下げだと思う。
対抗製品のダイサイズはAMDの方が小さいので価格勝負で攻勢に出られると踏めば速攻で決めて来るんじゃないかと…
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