ドイツ・ケルンで開幕される世界最大のカメラ展示会、フォトキナ2014。
オリンパスはこの展示会でいくつかの噂を正式に発表する。
いよいよ登場の2本目PROレンズ
2013年9月に開発発表された“M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO”がいよいよ11月に発売される事が発表された。
PROレンズとして最初に発表された“M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO”は標準ズームレンズのPROレンズだったが、今回発売される事となった“M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO”は、35mm版換算で80mm~300mmと、区分的には望遠ズームレンズという事になる。
見ての通り、レンズの重さを支える仕組みになっているぐらい大きなレンズなのだが、これがもしフルサイズセンサーのレンズだったなら、もっと巨大な鏡筒を持つレンズになっただろう。
これは想定の話だが、35mm判換算80-300mmの交換レンズとカメラ本体の重量は想定で3.8kgほどになる。しかしこれがマイクロフォーサーズだと、40-150mm F2.8の交換レンズとカメラ本体の重量で1.38kgと実に半分以下という重量になる。見た目こんなナリをしているが、これでもまだ小さい方なのである。
本体と合体!
この“M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO”をE-M1にセットするとこんな感じになる。
“M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO”のあの出っ張りが、ちょうどパワーバッテリーホルダーを装着した時の高さとピッタリ合うようになっている。さすがは純正交換レンズ、といった事なのかもしれない。全体的なフォルムに関しても、フルサイズセンサーで望遠撮影をしている機材からすると、相当に小さいシステムになる。見た目とは偉い違いだが、今まではこんなものではなかったのである。
ちょっと詳しく説明すると、焦点距離イメージが35mm判換算で80-300mmとなり、ズーム全域でF2.8を実現しているレンズ。
レンズ構成は10群16枚。Super EDレンズ、EDAレンズ、非球面レンズ、HDレンズなどが使用されておやり、最短撮影距離はズーム全域で約70cmで最大撮影倍率は0.21倍。2群のフォーカスレンズを同時に高速動作させる事でAFの速度を向上させている。
これでPROレンズは標準ズームと望遠ズームが揃う事になる。ちなみに、今回のフォトキナでは7-12mm F2.8 PROが発表される。これで広角ズームも加わり、PROレンズでカバーできない範囲のものは極々限られた世界だけになる。
ようやくマイクロフォーサーズとしても防塵防滴のプロ仕様レンズが揃うという事になるわけだが、全て揃えようとすると一体幾らになるのやら…。
楽しみであり、また恐ろしくもある話である。