ゲーム機だけの話には収まらないのでカテゴリーはPCにした。
Sonyがプレイステーション3の心臓部であるCell Broadband Engineなどの最先端半導体の生産から事実上撤退し、その製造設備を共同開発していた東芝に売却する方向で交渉しているという。
売却額は1,000億円程度で、その内容は、半導体子会社ソニーセミコンダクタ九州の長崎テクノロジーセンター(長崎県諫早市)にあるシステムLSI(大規模集積回路)の製造設備になる。スパコン並みの性能と言われているCell Broadband Engineだけでなく、PS3を含むゲーム機用の画像処理LSIなどの設備もその中には含まれている。
これがどういう意味を持つのかというと、Sonyが高性能エンジンを搭載したコンシューマ機を低価格で提供してきた牙城が崩れるという事である。
内製(社内部品供給生産)で組み上げてきたからこそ低価格が可能だったところを、その中心部を東芝から供給という事になるのだから。
もっとも、Cell Broadband Engineに関してはライセンスはSonyも持っているワケで、それなりの低価格での提供となるだろうが、それでも生産を他社に委ねたとなると今までのような価格設定では行かないだろう。
というわけで、海外では行われていたPS3の値下げは、こと日本に限って言えばしばらく行われないような気がする。
噂だけは結構出てたりしたワケだが…製造でこのような事になるとその期待も薄くなるワケで…。
2007/09/15 • no comments