母親が脳梗塞で入院した事で、我が家のライフラインは寸断されたと言っても過言ではない。
家計をどのようにきりもりしていたのかすら分からない今の現状で、私の出来る事といえば、通帳の中身を確認し、そしてそこから金の流れを把握する事ぐらいのものである。
そして、その流れから分かった事は…毎月神業の如くやりくりしていた痕跡だった。
残念ながら、我が家の債務はまだ完全に終わってはいない。
主要銀行への返済は完済したが、その完済に至るまでに他から借り入れたキャッシングリボ払いの残金が、今の現状を圧迫していた。
リボ払いはハッキリ言って金利が高すぎる。
そして返済期間が恐ろしいまでに長く、確認できた中で最長は平成28年までのものであった。
しかも、我が家の収入のタイミングがバラバラで、さらに父親の年金が一つのキーになっている。
年金は2ヶ月に一度、しかも月の真ん中に入ってくるため、毎月の支払い日に間に合わないケースが多い。
だからそれを何とか間に合わせるために、またカードでキャッシング一回払いで借り入れ、それを毎月の支払いに充てつつ、収入があったときに再び返済…の繰り返しなのである。
しかも、そのタイミングが毎月ちょっとずつ狂っていき、さらに月によって金額が固定しないのだから、そのやりくりの神業的手腕は、私には到底真似の出来るものではない。
これでは母親のストレスが限界値に達したとしても不思議はない。
そんな母親の神業に支えられていた我が家だが、その神業を振るう者がいないため、我が家は崩壊寸前の危機に立たされた。
しかもキャッシュカード等の暗証番号は母親しか知らない。
だから明日を生きる生活費にすら、今困っている。
とりあえずカードの暗証番号はカード会社に問い合わせて何とかする予定だが、その後に待っているのは間違いなくやりくりの嵐なのである。
ざっと借金を並べてみる。
総額は多分まだ200万円以上ありそうな雰囲気だ。
だが…300万円未満なら、債務整理するという手もあるのかもしれない。
銀行に掛け合う必要はあるが、債務を一度一本化し、返済を集約する方が利息分が少なくなるような感じがする。
母親が入院した今、少しでもストレスの素となるような問題は潰してしまいたい。
そして複雑化したやりくりを多少なりとも単純化する事で、その負担はより軽くなるだろう。
私の行うべき道のりはまだまだ遠い。