Windows 7の最大の目玉は多分Windows Touchなんじゃないかと思う。
従来、キーボードとマウスがほぼ基本インターフェースだったワケだが、実の所マスウに変わるインターフェースはいろいろある。
例えばトラックボールなんかもマウスに変わるものになる。タッチパッドもそうだし、IBM製ノートPCから使われ始めたトラックポイントなんかも同じだ。
そして今回Windows 7に搭載されたWindows Touchというインターフェースも、マウスに変わるものの一つ。いや、Windows Touchに関して言えば、使い方によってはキーボードに変わるものにもなるかもしれない。
上記画像は10/24~25に行われたマイクロソフトのイベント「セブン博」のもの(impress AKIBA PC Hotlineより引用)。
画面に直接、指でもって操作するというデバイスだ。
2本指での操作に対応しており、2本の指を広げたりすると画像が拡大したり…などという使い方ができる。
この写真の製品はI-O DATA製のLCD-AD221FB-Tという製品で、指先の動きを光学センサーで捉えている。
このWindows Touch対応液晶モニタは、今週末に初めて店頭販売が確認されたもの。
つまり、これから先の液晶モニタのトレンドの第一発目と言えるかもしれない。
ただ、このWindows Touchそのものにも実の所いろいろ問題もあり、まだ出始め特有の問題をいろいろと抱えている。
というのも、10/24~25に行われたセブン博において、マイクロソフト樋口社長の操作デモで、社長自ら操作を失敗するというハプニングがあった。使用したモニタは前述のLCD-AD221FB-Tと言われている。
なぜ動作しなかったかというと、その原因が光学センサーによるものらしい。
この光学センサーでは指の影で認識しているそうで、爪の先で扱おうとすると影が薄すぎて認識できず、また指で押さえるようにして扱おうとすると、操作に使っていない指がセンサー範囲に入ってしまって誤認識を起こしたりする。
つまり、現時点でまた確実に有効なデバイスではないわけで、今後この光学式や接触式、またあるいは外部センサーを利用したもの(例えばWiiのリモコンコントローラーを認識するデバイスに似たもの)などが登場するかもしれない。
また、現時点では2本指を認識するに留まっているが、今後は文字入力などをサポートしてくる可能性もある。そうなるとキーボード的な使い方も出来る事になるわけで、キーボード入力が苦手という人には救いの手になるかもしれない。
今後のPCモニターはこのWindows Touch対応という方向が一つのトレンドになるだろうと私は考えている。
現在も低価格化したIPSパネルのモニターや高性能化したTNパネルのモニターなどの新製品が沢山出てきているが、それらにWindows Touchの機能が付加され一つのトレンドを作って行くように思う。
というわけで、もうそろそろ液晶モニタの交換時期かなぁと考えている人は、このWindows Touchの動きも要注意だ。
前情報をしっかりキャッチして、買い替え時を間違えない買い物をオススメしたい。