昨日の記事にラブブラス+デラックス版でソフマップに行列ができた件を書いたが、やはりその後トラブルが発生していたようだ。
そもそも、ソフマップは6月5日にラブプラス+デラックスの予約を開始すると告知していたのだが、一部の客が前日徹夜覚悟で並び始め、それが200名近い流れとなってしまった事でソフマップ側が整理券を発行、その場は沈静化したものの、予め徹夜はしないで欲しい旨の連絡をしていたソフマップ側の声に応じていた当日始発組が整理券発行をしていた事に対して抗議、そのまま店長と延々と揉めていたという。
人気商品にありがちなトラブルと家なくもないが、この場合、悪いのはどちら側だろうか?
まぁ、言うまでもなくこれはソフマップ側の対応が悪いとしかいいようがない。
そもそも徹夜はマズイという事を告知した上で、当日予約に来て欲しいという声を真摯に受け止めた人たちが予約できず、そのマナーを破った徹夜覚悟組が予約できるという“正直者はバカを見る”的な流れにしてしまったソフマップの非は、今後の予約商売の流れを大きく揺るがすほど大問題だ。
極端な話だが、ソフマップの言葉は一切信じず、徹夜覚悟で並べば希望の商品を買える、という事を証明してしまったのだから。
ソフマップ側からすれば、徹夜で並ぶという事は周辺事情から避けたいハズ。だが、結果的にそれをする事で願いが叶う事を示してしまったのだから、今後の予約において、この行動を正当化してしまった事になる。
ある名古屋のラブプラスファンの行動をまとめたサイトがあるが、その詳細が記載されている。
この記事内で、ソフマップの店長と当日始発組のやり取りも書かれているが、これはどうみてもソフマップ側の対応に問題があるとしかいいようがない。
そして何より、この問題を終結させるために、ソフマップ側は全国の店舗からデラックス版を60個ほどかき集めたようだが、この60個は一体どういった素性のものなのか? という事も考えねばならない。
おそらく、全国、特に地方に回す分を秋葉原のAM館に回したという事だろうと推測される…いや、それ以外に考えられないだろう。60個のウチ、大阪や名古屋などの大都市地区からもいくつかは回されているかもしれないが、おそらくほとんどは地方店舗だろうと思われる。そしてその地方店舗では、予約そのものが開始されない可能性もある。まとまった数が入らないため、予約という状態にできないからだ。
こんな状況を許す事ができるのか? 地方格差もいいところである。
まぁ、ソフマップという全国チェーンだからこそできる対応策とも言えるが、秋葉原ソフマップAM館店長が前日に整理券で対応していなければ、この60個は地方の人々にも回った可能性はかなり高い。
そう考えると、今回の一連の対応は、かなり問題を残す行為だったと言える。
人気商品には必ずと言っていいほど、こうした需要と供給に対しての問題が起きる。
ましてそれが限定品となると、需要に対しての供給量が制限されてしまうため、レアリティばかりが高くなり需要を満たす事ができない。
問題は、その満たされない需要が甘受できるレベルにあるのかどうかという事。
今回のラブプラス+デラックス版に関して言えば、明らかに需要に対して供給が足りないワケで、メーカー側にもその問題があると言わざるを得ない。
メーカーとしても儲ける事のできる状況でありながら、しかも確実に売れる事を知っていながら、それでも商品としてレアリティを上げる必要があったのか?
そのあたりにメーカーとしての消費者への目の向け方を私は疑問視する。
一方、満たされない需要に対し、すでに供給量が決まってしまっている事を悟り、またメーカー側の対応が消費者側に向いていないと判断したファンの中には、こうした事を始めている人もいる。
もちろん正規品ではなく、おそらくはシリコンカバーでの着せ替えだろうと思うが、パッと見、メーカー品よりファンの心をくすぐる出来栄え。
正規品ならモノトーンの線画だが、こちらはフルカラーだ。
他にもいろんなものを作っている人たちがいる。
萌えオタニュース速報
『ラブプラス+』デラックスが買えなかった?痛化すればいいじゃない
中には内側にもキャラを入れている人もいる。
キャラものだからこその自作だが、こういう道に進む方が賢明なのかもしれない。
あるいは、こういう事が得意な人がデコシールなどを通販する…なんて道が生まれるかもしれない。
何はともあれ、今回の一件は需要と供給の難しさを、メーカー、小売店、消費者すべての人が考えるキッカケになる事件であって欲しいと思っている。
今の世の中、不思議と人気の出るものが一極化する流れがある。
それはインターネットという網の中で、情報の流れが大きく、また速くなっているからだろうと思うが、だからこそ、個々人がもっと自前の個性を謳う世の中になれば、もう少し流れが変わるのではないかと思う。
みんなとの共感を得るために同じものを好む。
それも悪い話ではないが、より感性のバリエーションの多い世の中がやってくる事をちょっと期待したい。
今から並んでも手に入らない事を説明して解散させるのがベストなんでしょうが、それで大人しく引き下がる人は最初から徹夜で並んだりしないんでしょうね。(-.-;)
でも、マナーを無視する連中を優遇したのはヤバイですね。告知通りに来た人がキレる気持ちも分からなくもないです。
告知時に時間前に並んでも手に入らない事を明記して、10000番台とかの有り得ない整理券番号で差別化するとかじゃダメかな…。
1回しか使えないけどw
手に入れた人はブツをしっかり隠して、駅のホームでは端に立たない様にしないと………。
なんて、萌えゲー買うのにそんな警戒する時代が来ないと良いですが…。
テオクレ?
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ま、限定商品におけるトラブルという意味ではありがちなトラブルとは言え、度が過ぎると事件性が出てしまうのは問題でしょう。
人のモラルとかの問題にも絡んでくる話ではあるが、私はやはりメーカーの社会的責任という部分を強く言って行きたい。
メーカーが世に送り出す製品によって事件が起きたとなれば、やはりそれだけの数量を用意できなかったメーカーにも責任がある、とすれば、今後こんな問題は少なくなっていくと思う。
今はメーカーに何の責任も追求されないため、メーカーはただレアリティを上げることで民意をコントロールしようとしてくる。大げさな物言いだが、事実はそんなところ。
やはりそういうところから修正していかないと、これからの情報社会は統制できないと思う。
嫌な時代になったものではあるが…。
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