ニンテンドー3DSの推定累計販売台数が500万台に達したと任天堂が発表した。
今にして思えば、2011年2月26日に発売したニンテンドー3DSはその半月後に訪れた東日本大震災の影響等もあって本体の販売のみならずソフトの発売も見合わせたり等、伸び悩む要因だらけだった。
PS VITAが発表となった時は、これでニンテンドー3DSは終わったかのような話がネット上を駆け巡り、そのPS VITAの性能を考慮したのか任天堂はニンテンドー3DSの本体価格を25,000円から15,000円へと値下げした。それが8月の出来事だった。
しかし任天堂の追い上げはその後がすごかった。
政治的なソフト戦略としか思えないようなビッグタイトルを次々ともたらし、モンスターハンター3(トライ)Gは特に本体普及を大きく牽引したと言える。
個人的に思うのは、NEWラブプラスの存在はニンテンドー3DSの普及に大きく貢献したのではないかと思うし、ニンテンドー3DSの目玉機能として搭載されたハズの機能だが、結局使いどころがないなど言われた立体視やジャイロ機能を、同作はかなり効果的に魅せたのではないかと思う。
対してニンテンドー3DSキラーとして発表されたハズのPS VITAは、全く逆の路線を辿っている。
モバイル機器として、ニンテンドー3DSもPS VITAも同じジャンルと言えるハズだが、メーカーの基本戦略の違いと言おうか、本気度の違いと言おうか、その普及台数には決定的なまでの差が付いてしまった。
この両者の明暗を分けたのは、言うまでもなくソフトである。
ハードはソフトなくして語れない。ニンテンドー3DSは任天堂の強力な政治力で気がつけば史上最速の500万台普及である。
PS VITAはまだまだ…と見る人も中にはいるかもしれないが、ローンチタイトルの弱さ、そしてそれに続くタイトルの不在が、未だ普及の足を引っ張る形となっている。
NEWラブプラスがニンテンドー3DSの機能を活かすソフトだとするならば、私的にはPS VITAこそ、NEWラブプラスの魅力をさらに底上げできるハードだと思うのだが、SCEはそうした既存コンテンツの略奪戦略を考えているのだろうか?
任天堂はWiiに続いて3DSでもモンスターハンターシリーズを獲りに行った。この戦略は決して間違っていない。売れるタイトルと見込めばこそ、獲りに行くのであり、そしてそれは今の所ハズレてはいない。
SCEも売れるタイトルと思えば、他プラットフォームから略奪する勢いで獲りに行くべきだと思う。変な“PlayStationブランドのこだわり”に固執する事がマイナス面にしか働いていないように思えてならない。
ま、現時点で任天堂とSCEのモバイルフラッグシップ機の勝負はハッキリと明暗が分かれた。任天堂の努力と戦略が報われた結果が500万台という数字に現れたと言える。
この動きにSCEがどう出てくるのか?
ちょっとそれに期待したいところである。
VITAはまるでPS3の初期を彷彿させる状態ですよね。私はVITA専用ソフトを既に5本買ってますが、次がなかなか出そうに無いですね。
その点、3DSの売れ行きは流石任天堂と言える結果かと。
私も今では3DS持ちですが、ソフトは1本だけで3D昨日は目が疲れるんで常にOFF状態。
ならDSで良いじゃないかって話になりますが、価格が下がった事が最大の購入契機に繋がりました。
あの価格になったからこその売れ行きなんでしょうね。
まぁ、迷宮で少女をストーキングしたり、世界樹の迷宮に潜ったりとダンジョン専用機と化してますがw
持ち出してないので、すれ違いも姉貴のみですわ~w
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PS VITAはある意味最初のPS3よりも致命的な問題に遭遇してます。
PS3は、出始めの当初からハード的には圧倒的優位に立っていたハードなので、ハードウェア的なアドバンテージは年単位で維持できる見込みがありました。
しかしPS VITAは半年後くらいにスマートフォンがその上に行ってしまうかもしれないぐらいのアドバンテージしかありません。
もちろん、ハードが全てではないのは理解していますが、方向性を似せようと思えばスマートフォンがPS VITAのマネが出来てしまう可能性があります。
この点でPS VITAはより危険状態と言えます。
SCEが早急にテコ入れしないと、この先どうなるやら…。
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