今日のBlogのネタは、日本全国にかなりの数で“金環日食”の事が書かれているのではないかと思う。
ま、次に来るのが25年後なのだから珍しさから言えば当たり前な話である。
で私はどうかというと…今日はちょうど金環日食のリングが出来る時間帯に雲が立ちこめ、雲がフィルターの代わりになり裸眼でリングを確認する事が出来た。
で、本来ならその写真を掲載したいところだったのだが、iPhoneで撮影しようとしたらホワイトバランスの問題で白飛びしてしまい、撮影しても写っていないという状態。
なので、金環日食のネタは今日はパス、という事にする。
近いうちに、望遠鏡から撮影された画像を会社の人に提供してもらう予定であるから、その時にまた話題にしたい。
で、今日の話題だが、実に懐かしいモノがiアプリとなって登場した。
DETUNEというメーカーがあるのだが、このDETUNEを一躍有名にしたのは、ニンテンドーDSで発売されたDS-10というKORGの音源を再現したソフトである。その後、DS-10 PlusというニンテンドーDSi以降で更なる進化をするソフトを開発、販売したが、その後継続して別のソフトがその販社であるAQインタラクティブから発売される事はなかった。実はこのDS-10を開発していたのが、今のDETUNEのメンバーであり、DS-10以降にAQインタラクティブから離脱、DETUNEとして再出発した経緯がある。
その後、DETUNEはKORGのシンセサイザーのM1のシミュレーターソフト“KORG M01”をニンテンドーDSで発売、iPad用iアプリではKORGのiMS-20などを発表している。
で、今回DETUNEから新たに発売されるのが、iYM2151という名のiアプリである。
YM2151と聞いて“ピン”と来た人は遙か昔、かなりゲーム好きか、ゲーム音楽好きだったのだろうと思われる。
シャープのX1シリーズのFM音源ボードや、同じくX68000に搭載されていたFM音源チップがYM2151であり、FM Operator type-M(OPM)と呼ばれていたFM音源である。
NECのPC-8801mk-IISRシリーズに搭載されていたFM音源は、YM2203と呼ばれるFM音源で、それらはOPMと異なりOPNと呼ばれるもの。
この2者にももちろん違いはあり、YM2203は波形の変化幅が整数倍なのに対し、YM2151は少数倍の変化幅を持たせられるのが特徴。つまりFM音源だけでみればYM2151の音色の方が滑らかかつ綺麗に聞こえると言える。ただ、YM2203はFM音源以外にもSSGと呼ばれるPSG音源を3音もっていたり、ノイズ音源を持っていたりするため、それをリズムとして使用する事ができるなど、全体的な幅の広さはYM2203の方が広い、という感じだった。
今回アプリで再現されたのは、紛れもなくYM2151であり、非常に滑らかな4オペレータ8アルゴリズムの音を奏でている。前述のデモソングを聴いて貰えれば分かる通り、その再現度は完璧に等しいものである。あまりの懐かしさに驚いた人も多いのではないかと思う。
このiYM2151の詳細については、下記にインタビュー記事があるためそちらを参照してほしい。
impress AV Watch
第507回:マニアックなFM音源がiPadで復刻
~DETUNEとヤマハが組んだアプリ「iYM2151」 ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20120521_534281.html
昔のコンピュータゲームの音が再現…出来るだけでなく、そもそもFM音源として完成されているDX7とも違う音に、ちょっと新鮮な感じにすら聞こえる。
インターフェースはキーボード入力なども搭載しているため、ちょっと昔にもどった感じで新たなインスピレーションから新境地を開拓するアプリとして、そしてそうした音楽をやりたい人にお勧めしたいアプリである。
…私はこのアプリで真剣にiPadが欲しくなってきた(爆)