iPhone5の発売に伴って、LTEという言葉がやたらとネット界を騒がすようになった。LTEはLong Term Evolution(ロングタームエボリューション)の略語であり、現在3Gと呼ばれているW-CDMAやCDMA2000といった第3世代携帯電話の次に来る(来た)第4世代携帯電話の事である。
NTTドコモがもっとも最初に手を付けた規格であり、そのカバーエリアも最大を誇っているが、ここにきてiPhone5の状況からauやSoftBankでも積極的にエリアを拡大する事を表明しており、日本国内であれば間違いなく3Gの次に来る規格である。…もっとも、日本の場合は通話は3Gを使い続ける事になるだろうから、しばらくは3Gと4Gが混在した通信が行われていくだろうと思われる。
そのLTEの最大のメリットはとにかく速いという事。
20MHz幅であれば、ピークデータレートが下り方向100Mbps以上、上り方向50Mbps以上という高速通信で、しかもNTTドコモは来年の春モデルから1.5GHz帯を使用した、さらに高速化したLTEとして112.5Mbpsのサービスを導入すると発表した。
つまり、今後はさらにLTEの普及は加速化していく事は間違いない。
そんなLTEを利用できる環境を格安で何とか手に入れられないか? と考えた時、NTTドコモやau、SoftBankの特定の機器では、結局月額利用料金が5,000円台になってしまう。それでも実は安いのだが、実際通信データ量が月に7GBとか使わない人からしてみれば、どうしても高く感じてしまう事は間違いがない。
私はそうした思いから、第3世代iPadを購入するにあたり、国内版を買わず、SIMロックフリー版を購入、IIJmioの128kbpsサービスで運用する事を決めた。
だが、実際問題、もっと通信速度が欲しいな、と思う事もある。
だが、月額980円程度で使える通信環境においては、128kbps程度のサービスしかなく、それよりも高速通信はオプション扱いでさらに追加投資をしないと使えない状態だった。
なんとか格安でもっと高速通信できないか…と考えた時、今までは選択肢がなかったのだが、ここにきて“LTE対応データ通信サービス「楽天ブロードバンド LTE」を10月4日より提供開始した”という情報が流れた。
このサービスは、なんと毎月200MBまではLTEの速度で通信ができ、それを超過した場合に100kbpsで通信が継続できるというサービスで、なんと月額980円。しかも、楽天スーパーポイントが毎月100ポイント加算され、初回時には1,000ポイント付いてくるという特典まで付いてくるようだ。
もちろん使用するLTE回線はNTTドコモのMVNOによる回線であるため、ライバルサービスと何ら変わる事がない。
このサービス、今私が契約しているIIJmioよりずっと良いプランのような気がして、使用開始して僅か1ヶ月半で、通信会社を変えようかどうしようか悩んでいる。
個人的に楽天があまり好きじゃない…というのはあるが、楽天も使っていないワケではないし、しかもネットバンクはイーバンク時代から使用しているから、使わない手はない…そんな気がしてならない。
しかもこれだけの通信環境なら、Wi2コネクトのサービスも継続する意味がないような気がしている。
こういう状況を考えると、ここ最近の通信環境、特にモバイルに関係した環境が激変している事がよく分かる。
日々進化しているというのはわかるが、それだけスマートフォンがそうした通信環境を加速化させているのだろう。
そしてそれをさらに加速させているのは、もちろんAppleのiPhoneやiPadだと言える。
通信業界の激変で、ユーザーがより手に入れやすい環境が生まれれば、今より進んだライフスタイルがより現実化する…私にはそう思えてならない。