2月7日に発売した3DS版“ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち”の国内出荷本数が100万本を突破したと発表された。
ここ最近の中で100万という数字を見たのは久しぶりなのではないかと思う。
3DS版はすれちがい通信に対応し、ゲーム音楽にオーケストラを採用し、また新たなモンスターが登場するなどの変更点があり、PS版よりもリッチな仕様になっているのがウリだが、それ以上に意味があるのは“携帯機での発売”という部分ではないかと思う。
ここ最近、固定のテレビでプレイするゲームよりも持ち運びできるデバイスでのゲームの方が活気があるように感じる。時代が変化して完全にゲームは個人のものへと推移してきたという事ではないかと思う。
ま、スマートフォンでのソーシャルゲームの流れから考えれば、そうした流れになっていった事は既にわかりきった事かもしれないが。
“ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち”のオリジナルであるPS版は国内410万本出荷した事実があるが、3DS版はこれからジワジワと推移していくのではないかと思う。
ドラクエ10が50万本売れていて、オンラインプレイ人数も増大している事実はあるものの、それらのプレイヤーの年齢を調査すると、ほとんどが大人である事が分かっている。では3DSを持っている子ども世代は?
それらの人口が楽しみたいのは、世界的オンラインプレイではなく、限定的オンライン、つまりアドホック通信によるマルチプレイではないかと思われる。そういう意味ではすれ違い通信による無線使用の遊び方の方が、そうした人口への訴求力が高いし、敷居も低い。“ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち”の販売数が伸びるのはこれから先、ではないかと私は思う。
ちなみに中身はというと、非常に評価が分かれる作品、と思っている。ボリュームはハンパなく多いし、やり込み要素は多いという事を評価する人もいれば、全体のシナリオの繋がりを考えると、物語がショートショートで完結しているように見えるという評価もある。
ここらへんは好みの問題だろう。私はというと…ショートショートしすぎているように思えてならないが、やり込み要素が好きな人からすると、それが正解だから、こういう作りもアリだろうと思う。
私は、ドラクエ史上もっとも過酷な人生を歩む主人公が登場する“ドラクエ5”が最も好きな作品であるため、壮大なストーリーが一本あり、伏線がその周りを取り巻いている…というような作品が好みといえば好みなのだが。
先日Blogに書いた“偽トロキャプチャ”を使った配信を、この“ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち”でしているニコニコ動画の放送があったりする。
かなりキレイな画面で放送されていて、見ている側もやってみたくなる感じがある。
ゲームの面白さをこういう形で伝えられる時代というのもスゴイなと思う反面、謎解きの意味が薄れてしまうという問題も出てきて、実に難しい時代に突入したなという事を改めて感じた。
ま、ドラクエのようにリメイク作品の場合は、そういう心配がほとんど不要であるから、宣伝という意味では配信は絶大な効果なのかもしれない。
さて…私は“ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち”を買うか買わないか、どっちにしようかな…。
ゲームやってるヒマがないからパス…になるかな…。