PS4が発売され、世界的にはヒットしている感触はあるものの、どうもまだ国内では決定版と言えるソフトが出てきていないように思える。
需要があるのかどうなのか?
HORIからPS4に直付けする11.6インチ液晶が発売される。直付け…という言葉の意味がよくわからない、という人もいるかもしれないが、実はHORIは昔からPlayStation本体に直付けする液晶モニターを発売していて、古くはPS Oneに始まり、その後もPS2、PS3と本体のサイズに合わせた液晶モニターを発売し続けている。
液晶はノートPCの液晶のように閉じる事ができ、閉じてしまうと本体とほぼ一体化する仕組みになっている。PS3版ではHDMI接続にも対応していたが解像度は1280×720だった為、PS3のフルHD品質の映像を映し出す事はできなかったが、今回のPS4対応版は11.6インチでフルHD表示が可能なモデルになっているという。画像を見ればその意味はよく理解できると思う。
本体にドッキングする液晶モニターで、つまり本体さえ置けるスペースがあればゲームプレイは可能、というヤツである。
スペックはというと、最大輝度が350cd、応答速度が約25msとちょっと遅いのが気になるところ。
入力インタフェースはHDMI入力×2で、残寝ながらアナログ入力は装備していない。
他にはヘッドフォン端子を2つ装備し、前面上部に小型のステレオスピーカーを装備している。これによりHDMI入力された音声はスピーカー出力が可能になっている。
電源は…本当ならPS4から供給されると良いのだが、PS4とは一切無関係にACアダプターによって供給する。
ま、パネルとしての性能は今一つ、と言った製品になるが、コンパクトに収まる事を第一としたデザインは、ゲーム開発者等には便利かもしれない。
PS3の時よりはマシかも…
PS3登場時の周辺状況を考えると、まだ液晶パネルは値段が安くない時代だったし、何よりテクノロジーの問題でHD画質を訴求するのがやっとだった時代である。
そんな時に発売されたPS3用の外部モニターだから、スペックとしては決して威張れるようなものではなかったかもしれないが、コンセプトとしては画期的に思えた。
ま、思えたというよりは、PS Oneの頃からコンセプトは一貫してたわけだが。
結局、このPS3用のモニターはゲーム開発者には好評だったようだ。開発する上でモニターを一台接続するよりは、ちょっとした確認をする上で本体にモニターが付いているというのはことのほか便利だったという事だろう。
ま、これでゲームを楽しんでいる人もいるにはいるだろうが、そういう人は極々少数なのではないかと思う。
というわけで、PS4版のモニターもおそらくは開発者向けが主になるような気がしないでもないが、それでもフルHDという解像度であり、気になるのは応答速度が25msという事ぐらいで、実用に耐えられないわけではない。1フレームを争うFPSや対戦格闘ゲームでないかぎりは、特に困る事はないだろう。
その上でコンパクトにPS4を使いたい人は、ある種福音となる製品ではないかと思う。