最近、iPhone6 Plusでも遅く感じる。
使い始めて3年
私が今使っているのは、iPhone6 Plusである。今から約3年前に購入したもので、昨年iPhone7シリーズが発表された時に乗り換えるかどうしようか悩んだ結果、そこで切り替える事なく、今まで使い続けてきたものである。
正直、この3年でここまでARMコアなどの性能が向上するとは思っていなかった。
いや、正確に言うならば、おそらくARMコアそのものは劇的進化という感じではないのだろうが、マルチコア化、しかもヘテロジニアス(異種混合)で進化して現在の性能まで達するという事が予測できなかった。
現在、ARMコアを搭載しているスマホ系コアは、重量級コアを4つ、軽量級コアを4つという8コア製品が最上位モデルで存在しているという。
つまり、処理の内容によって使用するコアを変え、軽い処理の時には軽量級コアを使用して消費電力を抑えるという方向に持って行っている。
こういう使い方でスマホの性能が格段に上がり、使いやすくなってきただけでなく、そこに搭載されるGPUもより高度化し、現在ではPC顔負けの処理を可能にしている。
グラフィックスで言うならば、フルHDを超える画素数でありながら、ポリゴンキャラを複数人をバリバリ動かしても難なく動作させるだけの性能をあの小さな筐体に収めている。
スマホを見ていると、PCの進化がとてつもなく遅く感じる程である。
現在のそういう進化を見ていると、流石にiPhone6 Plusの性能はそろそろ最近のトレンドに付いていくのは厳しいかな、と感じるようになってきた。
これが正常な考えなのかどうかは、自分でもよく分からないが、周辺事情を見ていると、スマホは今以て性能向上が進み、PC以上の速度で進化し続けているようである。
新型iPhone
今年発表されるiPhoneは、搭載するコアが遂にA11とナンバリングされると言われている。
iPhone6 Plusに搭載されているコアはA8だったから、そこから簡単に考えても3世代新しいコアという事になる。
一つ前のA10コアは、重量級コア2つ、軽量級コア2つの4コア構成だと言われているが、今回のA11は漏洩したベンチマークスコアを見る限りA10よりシングルコアで1.3倍、マルチコアで1.4倍という性能向上と考えられている。
A11の性能はA8と比較するとシングルコアで3.1倍、マルチコアで3.2倍の性能向上を果たしている。
性能に大きな差が出てくるのは当たり前といった結果である。
面白いのは、シングルコアの性能向上幅とマルチコアの性能向上幅がほぼ同じだという事。
つまり、ヘテロジニアスマルチコア化を進めた結果で性能向上した、というだけではないという事である。
これぐらいの性能なら、買い換えた方がいいかな、と考えてしまうところだが、問題はその価格である。
今回、発表されるiPhoneは上位機種と下位機種に分けられるようだが、上位機種(iPhone Xという名になるのではないかと言われている)になると日本円で11万円から…というプライスが予想されている。
搭載するストレージ容量によってはさらに上の価格が存在するという事なのだが、ココまで来ると電話という媒体ではなく、まさにモバイルPCといった価格構成である(いや、PCならもっと安い機種もあるが…)。
Plusという大画面を使ってみて
買い換えを検討する中で、私が一つ考えねばならないのは“Plus”という大画面モデルを3年使ってみて、結果どうだったか? という事である。
確かに大画面モデルは見やすいし、情報量も多いので、使いやすいというイメージがあるが、何分持ち運びに問題がある。
いつも手帳型のカバーを付けて胸ポケットに入れているのだが、取り出すとゴソッと大きな塊が出てくる感覚がある。
使い始めた当初は、その大きさから得られるメリットの方がとてつもなく恩恵が大きいと思ったものだが、3年使った結果で言うと、現在のノーマルサイズで良いかな? と思っている自分に気がつく。
確かに、情報量も多く見やすいという利点はあるものの、胸ポケットの中の違和感はやはり大きなもので、時々胸ポケットに入っているのが邪魔になり、結果会社でも携帯していない時があったりする。
今度のiPhone X(仮)は、ベゼルレスにする事でノーマルサイズクラスでありながらPlusレベルの画面の広さがあると予測されているため、そういう意味ではiPhone X(仮)はかなり魅力的に感じられる。
だが、やはり問題となるのはその価格である。
ホームボタンがなくなるとか、そういった操作の違いも気になるが、それ以上に問題となるのは、間違いなく価格である。
スマホの進化点
個人的には、スマホはもう機能的には進化の頂点に立ったように思っている。
板状のスタイルをベースに、そこに情報を表示して通信と処理を行うデバイスとしては、これ以上進化のしようがないものではないかと感じる。
もし、今とは異なる方向に行くとするなら、それは既に板状スタイルから脱却し、今と異なる形状になるのではないかと思っている。その時、それはスマートフォンと呼べるデバイスなのか? という事は、今論じても仕方のない話になるが、人間が操作する媒体として考えた時、板状でなくなったものは、また違ったデバイスとして認識され、その新しいデバイスの機能としてスマートフォンの機能を内包しているモノ…と考えられるようになるのではないかと思う。
デバイスは小さくなればなるほど、入力するインターフェースを設計するのが難しくなる。それを踏まえて考えれば、今のスタイルが一つの頂点にあるのではないかと思う事に、何ら無理はないのではないだろうか?
仮に、紙のようなスタイルになり、折り曲げられるようになったなら、板状の更なる進化と捉える事ができるのかもしれないが…今度はそれを電話として扱う時に、普通に扱えるかは、また別の問題である。
しかして買い換え?
さて、問題は高騰すると分かっている次期iPhoneに乗り換えるか? という事である。
別段急いで乗り換えるつもりはないので、発表されても気長に待つつもりなので、時期は問わないのだが、やはり気になるのは価格である。
価格が納得できるレベルになるのか?
それ次第で決まってくる。
別段安くなければ乗り換えないと言うつもりはない。
性能的にその価値があると考えれば、それは十分納得できるレベルの話であり、あとは購入する為の方法をいろいろと模索するだけの事である。
電話というモノで見るのではなく、情報デバイスとして見ないと、やはりこの価格は納得できるレベルではないだろう。
3~4万円程度でも高いと言いながら購入できたガラケーの時代が懐かしい感じである。
あ…ウチにはガラケースタイルでないと新機種に買い換える事のできない人間がいるのだが、私が買い換えるとなるとそちらも買い換えを考えねばならないな。
さて…イマドキそちらの方が選択肢が少なくて迷う事間違いなしなワケだが、さてどうしたものか?
docomoには、また「かんたんケータイ」とか呼ばれているものは存在するのだろうか?
また、そういうケータイはSIMフリーとかそういう話にできるのだろうか?
やはりMVNO系となると、LTE通信が当たり前になるのだろうか?
その辺りが明確にならないと、今後も3大キャリアを使い続ける必要が出てくるのだが…もっと調べないと駄目だな…。