今の私には不要だが必要な人はいるだろう。
1080pで録画しながら
AVerMediaが4K映像パススルーに対応したHDMI搭載のキャプチャデバイス「Live Gamer Portable 2 PLUS(AVT-C878 PLUS)」を4月24日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23,000円前後。
搭載しているHDMI端子は2.0仕様で、4K映像でゲームをプレイし、同時に1080/60pで録画と配信が出来るキャプチャユニットである。
PCと接続して使用する「PCモード」と、単体で録画する「単体録画モード」を搭載し、さらに4Kパススルー機能を搭載する。よってテレビに4K映像を表示しながら同時にキャプチャできる事になる。
但し、4Kパススルーした映像はHDRには非対応なのでHDRで表示してプレイしつつ録画、という事はできない。
録画機能としては、フルHDを60フレームで録画でき、単体録画モードの時は本体に装備されたmicroSDXCカード(microSDHCも使用可能)に録画する。microSDカードのフォーマットはexFAT型式もしくはFAT型式である必要がある事には注意が必要である(普通は購入した状態で問題はないハズ)。録画はexFAT型式ならば分割ファイルにはならず、FAT型式ならば最大4GBのファイルに分割保存される。
このmicroSDに記録された動画データは、PCにUSB接続している時にはPC上で再生も可能。つまりはカードリーダー的な使い方もできるという事である。
ちなみに、動画編集ソフトとしてPowerDirector 15 for AVerMediaのライセンスコードが本製品に付属し、利用する事ができる。録画したデータをPowerDirector 15で編集するところまでを本製品で賄う事が出来るという事である。
他にも録画配信用ソフト「RECentral Ver 4.x」が付属し、簡単な設定でTwitch、ニコニコ生放送、YouTube Liveなどでライブ配信が行なえるようになっている。
今の所もっとも便利か
このような製品なので、4K映像で配信が手軽にしたい、という人の夢を簡単に叶えてくれる製品だが、やはり問題はHDR映像をキャプチャしながら表示できない、というところだろう。
パススルーできるのは良いとしても、表示される映像としてHDR映像でなければ、ただ画面解像度が高いだけ、という事になってしまう。
個人的に通常のフルHD映像と比較してHDRは4K以上の違いを感じると思っているので、そこが残念で仕方が無い。もっとも、PCと接続するモニタでHDRに対応している製品はまだまだ少ないのが現実なのだが、今後増えていくだろうという事は間違いないだけに、今後の新製品に期待したい部分でもある。
ちなみに、本製品をPCとUSB接続して、その映像でプレイしながら録画したい、という人は注意が必要である。というのも、本製品とPCとの接続はUSB2.0接続なのでおそらくフレーム的に遅延映像になる。PCへの認識はドライバー不要で手軽なのだが、USB3.0接続ではないので出来るならプレイ用にもう一台HDMI接続のモニターが欲しい所である。
リアルタイムでの録画および配信というキャプチャ環境は、まだまだ進化する余地のある部分なので、今回の製品で自分の欲しい機能に達していないのなら、今後を待つという選択肢もあると思う。
しかし、一つ言えるのは、要求する能力が高くなればなるほど、接続するPCのスペック要求も高くなるという事である。
そのアタリがこの手の製品の一番難しいところではないかと思う。
AVerMedia AVT-C878 PLUS
https://www.avermedia.co.jp/product_swap/avt-c878plus.html