最近、こういうのが多いが、果たして意味はあるのか?
ポイントで資産運用
最近、Tポイントなどでもよく宣伝しているのだが、貯めたポイントで資産運用ができるという話がいろいろなところで横行している。
ポイントもお金として扱える時代だからこそのサービスでもあり、貯金という昔ながらの資産形成では今の世の中は生きづらいという事から、貯金から資産運用という貯めながら運用するというスタイルが流行り始めている。
もちろん、こうした資産運用というのは、一番最初の運転資金となる資産が多ければ多いほど、その効果は大きいわけだが、最近は小さな少額からでも運用ができる、という事を売りにしたサービスが増え、ついにはポイントで資産運用してしまおうというサービスが出始めてきた。
前述したTポイントでは、貯めたTポイントで株の購入ができるようになり、それで運用していこうというサービスで、ネオモバが実施しているサービスである。
ネオモバ
https://j.mp/354c4HN
他にも楽天ポイントやdポイント、Lineポイントでも資産運用ができるサービスが実施されているのだが、実はPayPayでもポイントによる資産運用というものが先日から始まっている。
PayPayのアプリの中にある「ボーナス運用」というところから、そのサービスにアクセスする事ができるのだが、PayPayで貯めたポイントやチャージしたポイントで資産運用できるサービスである。PayPay ボーナス運用
https://paypay.ne.jp/guide/bonus-management/
時代が時代だけに、いろいろなところで今までとは異なる視点で資産運用していこうという試みは、ある意味時代に合わせた資産運用のカタチなので、こうしたサービスが始まる事そのものは決して悪い事ではないと思うし、今の時代に合った生き方なんだろうと思う。
普段から、コンビニではPayPayを使うようになった私は、既にPayPayのポイントが3,000を超え、別段使う予定もない事から、運用を試してみてもいいかなぁ…と、ふと今日思ったりしたワケである。ま、時代に向けた生き方を考えれば、新しい試みに自ら挑戦していく必要もあるかな、と思ったワケである。
選べる2つのコース
PayPayのボーナス運用では、2つのコースが選べる。
一つは「スタンダードコース」で、長期運用に向いた複数企業に分散して資金運用するコースで、地道に資産運用していくタイプのコースである。
もう一つは「チャレンジコース」で、複数の企業の株価に連動し3倍レートが上下するコース。下がる時も大きいが上がる時も大きいという、ちょっとギャンブル的要素を持ったコースである。
どちらも資産運用という意味では手法そのものは真っ当なものなのだが、おそらくこの複数の企業の株式に対して投資する運用システムは、他社と同じくAIを使った運用なのだろうと思う。
あくまでもAIが状況を分析して、その時に最適と思われる結論から投資先を決め、運用していくというのが、最近の一つの流行りであり、人間と違ってあくまでも現時点でのデータを基準にした判断で購入先を決めるので、確率に基づいた結果で運用内容が決まってくる。
ただ、AIは人間のように第六感があるわけではないので、妥当な判断での運用はできても、ココ一番という閃きによる投資はしない。
逆に言えば、実に手堅い運用判断になるので、外しにくいというのもメリットなのだが…この辺り、実際にやってみないと何とも言えないところがあるように思えてならない。
どっちを選んでも?
で、そんなPayPayのボーナス運用だが、実際にやってみる前に現在のシミュレートができるみたいなので、やってみた。
だが、このシミュレートの結果を見て、果たしてボーナス運用をしようと結論を出す人はいるのだろうか?これは、私が現在PayPayで貯めたポイントを元にした、スタンダードコースとチャレンジコースの1年後のシミュレート結果である。
…どっちを選んでもマイナスじゃねーか(爆)
コレを見て「よーし、私もこれで資産運用して増やすぞ!」と思う人がいたらバカである。
もちろん、短期で見ていけばどこかのタイミングではプラスに転じている時はあるかもしれない。しかし、上がり幅に対して下がり幅の方が圧倒的に大きな差になっているこの予測を見て、資産運用で増やせると思うヤツがいたら、実におめでたいヤツだとしか言いようがない。
逆を言えば、AIは実に確実な仕事をしているとも言えるわけで、示された結果をみれば悪くてもそれを表示するという祖君では信用できる、とも言えるのだが…
今は何をやっても見通しは悪い
新型コロナウィルスの影響で考えれば、今は何をやっても見通しは暗い。
もし、何か好転するような事があれば、おそらく今の資産運用システムの未来予測は上向きに向かっていくだろう。
なので、ポイントを利用した資産運用等の話は、そうした未来に対して好転する状況が生まれ、それがやはり好転する、という確信が得られた時が、資産運用の始め時ではないか? と思っている。
未来は誰にも見えない。しかし、その予測はある程度はできる。そのある程度できる未来予測の確実性を高めたいなら、大きな好転潮流がやってきてから、こうした投資の道を選ぶのが良いのかも知れない。
少なくとも、今は結果としてマイナスになる予測しか出てこないだろうと思う。逆に今プラスに転じるような結果を出すシステムがあるならば、そちらの方が怪しく見えるかも知れない。
とりあえず…今は様子見かな。
昨日の件から何かできる事はないかといろいろ探しているが、どうにも道が見えてこない。
私にとってしばらく混迷は続きそうである。
追記:約3ヶ月が経過した今、このPayPayボーナスの投資運用は、とても好調だという。気になる人はやってみるのも良いかも知れない。(2020年7月30日)