これでハイエンドからローエンドまで網羅。
4コア8スレッド
AMDが第3世代RyzenのデスクトップCPUの新製品としてRyzen3 3300XとRyzen3 3100を追加発表した。
アーキテクチャはZen2で、Ryzen3ではあるもののSimultaneous Multi-threading(SMT、いわゆるハイパースレッディング)を有効化していて、これによって前世代のRyzen3と比較して2倍の処理スレッド数を持つ。
これによってRyzen3は4コア/8スレッドとなり、AMDはローエンドCPUでも物理4コア以上の処理能力を持たせる事になる。
但し、今回のRyzen3は、L3キャッシュが16MBとRyzen5系の半分しか実装していない。例外としてRyzen5 3500もL3キャッシュは16MBだが、Ryzen3はそれと同じという事になる。
Ryzen5の3500系は、Ryzen5としては特殊なモデルで、6コア6スレッドという構成になっている。物理CPUを6コア持っているのでRyzen3 3300Xや3100よりも上位の製品となっているが、プログラムによってスレッド数が有利条件になる場合は、時にRyzen3の方が処理能力が高くなる可能性はある。
Ryzen3の発売は5月21日と言われていて、価格はRyzen3 3300Xが120ドル、Ryzen3 3100が99ドルと設定されている。
B550チップセット
今回のRyzen3の発表と共に、B550チップセットも発表された。
既に各ベンダーは製品開発を進めているとの事で、対応製品は6月16日より順次発売になるようである。
このB550チップセットは、新型のSocketAM4向けのチップセットで、Ryzen3000シリーズをサポートするAMD500シリーズチップセットの新モデルという扱いになる。
なのでPCI Express4.0に対応するものとなっていて、これでAMD製品はローエンドまでPCIe4.0に対応する事になる。
ただ、PCIe4.0を利用できるのはCPU側のPCIe4.0レーンのみかもしれない。それは製品が出てこないと何とも言えないところだが、APUの絡みもある話なので、どこまでがPCIe4.0対応なのかは今の所不明である。
また、以前の話だとチップセット製造をAMDは今後ASMediaに委託する、という話が出ていたが、今回のB550がASMedia製なのかは不明である。
なんか…もう4コア以上が当たり前の世の中になった感じで、私のPCが早速と老朽化しているように思えて悲しくなってきた orz
やはり、今年のところかでメインPCの中核をアップデートする方が良いような気がしてきた。
結構な出費になるのでキツイんだけどなぁ…。