ようやくMicrosoft EdgeとGoogle Chromeに対応。
拡張機能をインストール
マイナンバーカードを申請して、最大5,000ポイントをキャッシュバックする、というマイナポイント事業が7月1日から始まっている。
当Blogでも、2020年7月17日にマイナポイントの予約に関しての記事を公開したが、その際、ICカードリーダーを使用する関係から使えるブラウザはInternet Explorerのみ、と説明した。
実際その通りだったのだが、この対応ブラウザに関して、ようやくMicrosoft EdgeとGoogle Chromeでマイナポイントの予約手続きを実施できるよう改善された。
具体的には、EdgeやChromeの機能拡張をインストールする必要があり、その機能拡張をインストールした環境で、マイナポイントサイトに行き、手続きを行う事になる。
なので、実際にGoogle Chromeに機能拡張をインストールし、マイナポイントサイトを利用できるか試してみた。
もし対応したならば、Google Chromeでマイナンバーカードの読み取りができるはずである。
マイナポイント予約・申込サイト
https://id.mykey.soumu.go.jp/mypage/MKCAS010/
私は既にマイキーIDを発行済みなので、上記URLをGoogle Chromeで開き「予約・申込状況の確認」をクリック、その後表示されたサイトの「マイナンバーカードでログイン」をクリックする。
すると、カードリーダー等の準備は「○」がついて問題ないが「マイキーID作成・登録準備ソフト」のみ「×」が表示され、それ以上先に進めなかった。
どうもブラウザの機能拡張だけではダメらしく、前回インストールした「マイキーID作成・登録準備ソフト」のバージョンも上げられていて「マイキーID作成・登録準備ソフト」も再度アップデート(上書きインストールで可)する必要があるようだ。
なので、上記URLまで戻り、そこから「マイキーID作成・登録準備ソフト」のリンクをクリックしてインストールプログラムをダウンロードし、再度インストールを試みた。「マイキーID作成・登録準備ソフト」のバージョンが1.02から1.03に上がるようで、こいつをインストールしたあと、前述の手順で進んで「マイナンバーカードでログイン」ボタンを押すと、マイナンバーカードを読み取り、ログインする事が出来た。
ちなみに、Microsoft Edgeでも機能拡張をインストールして試してみたが、こちらもちゃんとログインする事が出来た。
マイナポータル以外
マイナンバーの読み取りがMicrosoft EdgeおよびGoogle Chromeで出来る様になったので、ものは試しと思い、他のカード読み取りが可能なサイトを試してみた。
とりあえず楽天Edyを前回も試していたので、早速下記URLにアクセスしてみた。
楽天Edy – Edy Viewer
https://edyviewer.rakuten-edy.co.jp/edyviewer/index.html?l-id=lid_header_navi_edyviewer
しかしながらサイトにアクセスしたものの「対象環境でないか、エラーが発生したためEdy Viewerをご利用いただけません。」と表示されてしまった。
結局の所、Internet Explorer以外では、楽天Edyの機能は使用する事はできない、という事のようである。
試しにMicrosoft Edgeでも試したが、結果は同じだった。
結局マイナポータルのみ
つまり、今回のMicrosoft Edge及びGoogle Chrome対応は、マイナポータルサイトのみの対応という事で、他サイトでは相変わらずInternet Explorerでしか利用出来ない、という事に違いは無いようだ。
ひょっとしたら、e-TaxなどでもMicrosoft EdgeやGoogle Chrome対応が可能になっているのかもしれないが、今の所、期待は薄いように思える。
今回の対応は、あくまでもマイナポータルのみの対応のようで、マイナポイント5,000ポイント付与のサービスの為だけに対応した、という感じである。
政府としては、マイナンバーカードをもっと普及させたいと考えるなら、この辺りの整備はもっと必要と考えるべきだろう。結局、マイナンバーカードを使用して役所業務を軽減させるつもりなら、e-Taxやその他のサービスをスマホやPCでできるようにしないと、本末転倒である。
今後の政府機能電子化へ進む為にも、もっとマイナンバーカードを利用できる状況を作り出していかないと意味が無い。
スマホはカードリーダー&ライター機能もあるかもしれないが、スマホだけでなくPCのカードリーダー&ライターのデバイスも同時に利用可能なサービスを次々と出して行く事で、マイナンバーカードそのものの普及率も上がるというものである。
利用実態と状況の情報は、今後ますます利用者から出てくるだろうと思うので、そうしたフィードバックをどこまで真剣に取組むかで、人々のマイナンバーカード普及率と利用率も上昇して変わっていくだろうと思う。
とりあえず、Microsoft EdgeとGoogle Chrome対応は、第一歩というべき政府対応である。
その一歩が刻まれた事は評価すべき事である。動きもなく停滞しているだけよりはずっとマシである。