先日のAppleの新製品発表の時に発表された紫のiPhoneは下位モデルだけだった。
なぜ上位モデルにはないのか?
いかにも人気の出そうな色合いのiPhone12が発表になった。
Appleの新製品発表の中で、話題の中心はもちろん新型のiPad ProやカラフルなM1搭載のiMacだったり、意外な使い方ができるかもしれないAirTagなのかもしれないが、私は個人的にこの紫の新色iPhone12は今回の発表の中ではかなりアタリな製品ではないかと思った。
実際、映像を見てもこの色合いのiPhone12はかなり綺麗だし、高級感を感じる。
もともと安くないiPhoneだけに、ソリッドな黒(グラファイト)やゴールド、シルバーはとても似合うが、それだけでは全てのユーザーの嗜好をカバーできない。
だからiPhone12はシリーズ的にも色は豊富に用意されてはいるが、従来の色合いの中に今回のパーブルほどの高級感を持つ色はないように思う。
そういう意味では、今まで拾ってこれなかった層にiPhone12を売り込む色としては最適な色ではないかと思う。
しかし、ふと製品を見ていて気づいた。
今回の新色パープルは、あくまでもiPhone12とiPhone12 miniにのみ設定された色であって、iPhone12 ProやiPhone12 Pro Maxには設定されていない。
もともと、iPhone12 ProやiPhone12 Pro Maxは、通常のiPhone12やiPhone12 miniとはカラーバリエーションが異なり、下位モデルはより一般層にウケそうなカラーリングが用意されてはいるが、今回のパープルはそのラインナップに並ぶのみの設定で、より高級感の高い上位モデルには用意されていない。
何故だ? とおそらく残念に思った人は多いのではないかと思う。
Appleとしては、上位モデルにはより高級感の高いカラーリングで区別したいのだろうが、このパープルも相当に高級に感じるのだが…そう思うのは私だけだろうか?
と、そんなiPhone12のパープルの予約が、本日から開始となった。発売は4月30日からとの事で、初日に欲しい人は予約必須である。
iOS14.5
iPhoneを使っていて、今一番煩わしいのは、何と言ってもFace IDのロック解除においてマスクをしていると認識しないという事である。
時々、マスクをしていてもロックが外れる時があるのだが、それはおそらく私のマスクの仕方に問題があって、鼻の部分の立体感を感知してロック解除されているのではないかと思うのだが、もちろんそれはあまり良い話ではないし褒められたものでもない。
だが、実際問題としてマスクでロック解除されない事で困っている人は多いハズである。
そんなマスクでのロック解除がiOS14.5では可能になるらしい。
といっても、必要になるのはApple Watchで、Apple Watchのロックが解除されていれば、iOS14.5の「FaceIDとパスコード」の設定でロック解除する事に同意すれば、スピーディにロック解除する事ができるようになるようだ。
要するに、iPhoneのロック解除が行われた時に、Apple WatchにiPhoneのロックを解除する触覚フィードバックが届き、もし問題があればそこでロックする事ができるという保険を掛ける事で、iPhoneそのもののロックは解除できるようにした、という事。
たしかに、これならば不用意にロックを解除されてもApple Watchを身に付けていれば、自分がロック解除していなければそこでロックする事ができるので、安全性は担保できる事になる。
しかし…Apple Watchが必須ってのがねぇ…。
もう少し便利な方法はなかったものかと思うが、今iPhoneに搭載されているセンサーではそれ以上の利便性と安全性を両立させる事ができないという事なのだろう。
ちなみに、この方法でもApp StoreやSafariなどのパスワード自動入力はFaceIDもしくはパスコードを要求してくるので、使えるのはあくまでもロック解除のみで使える機能である。
…なんだか、便利になった感じが全くしない(-_-;)
指紋認証
個人的には、iPhoneには指紋認証であるTouch IDが戻ってきて欲しいなと思っている。
FaceIDがダメなのではなく、FaceIDとTouch IDの両方を搭載し、どちらかで認識すれば使えるという状態にしてくれればとても有りがたいわけである。
しかし、今の所iPhone13(仮)にTouch IDが搭載されるという噂は聞かない。いや、iPhone14(仮)に戻ってくるかも知れない、という話はどこかで聞いたかも知れない。
Androidや中華スマホには、既に液晶パネル内に指紋センサーを組み込んだ製品が存在しているので、Appleがそれを出来ないとは思わないのだが、何故か頑なにFaceIDに拘っている感じがしてならない。
ではAppleはTouch IDを使わないかといえば、Macでは積極的にTouch IDを搭載しはじめている。もしiPhoneのような戦略を採るなら、MacBookにもFaceIDを搭載すべきだと思うが、実際にはそうなっていない。
ここらへん、モバイル機器として手軽なスマホとPCという違いがそうさせているのかもしれないが、イマイチ説得力に欠ける対応である。
どちらにしても、次のiPhone13(仮)…いや、iPhone12Sになるかもしれないが、次期iPhoneにはTouch IDに期待できない可能性が高いのはとても残念である。
miniは次期iPhoneまで?
もう一つ、次期iPhoneで噂されているのは、iPhone12で追加になった5.4インチパネル採用のminiは、次のiPhoneまでの発売で、その次のiPhoneでは廃止されるという噂がある。
思った以上にminiが売れていない、という事のようで、ラインナップ的にminiを継続するのは厳しいと言われている。
あれだけ人々から小さいサイズが望まれている、と思われていたにも拘わらず、いざフタを開けてみればイマドキは大きな液晶サイズの方がウケる、という事が浮き彫りになったようである。
確かに、昔のように7インチタブレットがほとんど発売されなくなり、スマホそのものが大型化してそのサイズをカバーしているように思えるのが、今のモバイル端末市場である。
そうなると、やはり小さなサイズはイマドキではない、という事になる。
私としては、片手で操作できるサイズ感のものはそれなりに需要はあると思っていたのだが、思った程ではなかったようだ。
もし、私がiPhone12を購入するとなると、私ならminiを選ぶ可能性は高いが、その場合、やはりiPadもしくはiPad miniを手元に持っていれば、という条件が付くかも知れない。
つまり、情報端末として一定以上の情報を見やすい状況を持っている事が条件になるわけである。そうなると、5.4インチというサイズは、イマドキとは言えないのかも知れない。
おそらく、年齢層でもminiの必要性は割れるのではないかと思う。
というわけで、とても綺麗なiPhone12の予約が始まったが、これはあくまでもiPhone12の下位モデルのみであって、ProやPro Maxではない。
時用意モデルほどの性能はいらない、という人なら、この高級感あふれるパープルは有力な選択肢になるだろう。
Apple iPhone
https://www.apple.com/jp/iphone/