MicrosoftはTeamsに移行するんじゃなかったのか?
実装予定の新機能
Microsoftが「Skype」に実装予定の新機能について情報公開した。ユーザーインターフェースや機能面、性能面などで数多くの強化を施しているようで、全体的にモダンなデザインを採用し、見た目も大きく変わっているようだ。
ビデオ通話画面では、自身の映像をメインビューに表示できるようになり、ビデオを有効にしていないユーザーを含めて全員をグリッド上に表示できたりする。
音声のみのアバターの後ろにも背景が追加されるようになり、画面共有時や仮想空間に並べて表示するモード「Togetterモード」でも、トップバー部分にビデオが表示されるようになった。
もちろん、チャットなどで使われる色表現やアイコンなどにも手が加えられている。
また、機能面については、Office Lens機能の統合、スマートフォンなどを連携する事で通話内にセカンドカメラとして使える機能「TwinCam機能」が追加され、通知音のカスタムも可能になった。通話中のリアクション機能にも手が入り、改善されているという。
また、これが地味に一番有りがたいかもしれないが、デスクトップ版では30%、Android版では2,000%の性能向上があるとしている。
ここまで変わると、既に別のアプリケーションなのではないかと思える程の変化である。
Skype for Business?
実は、Skypeにはビジネス版といえるSkype for Businessというアプリケーションも存在する。
だが、このSkype for Businessは、実は既に修了しており、現在はMicrosoft Teamsというアプリケーションへと移行している。
Microsoftとしては、ビジネスで利用するアプリケーションをOfficeと関連のあるサービスへと移行させる事にしたのだと思うが、現在OfficeにはTeamsは含まれておらず、別サービスとして提供されている。
何がどうしたくてSkype for Businessを止めてしまったのかはわからないが、Skype for Businessがなくなるという話を聞いたとき、私はMicrosoftはSkype自体を終息させるつもりなのではないかと思っていた。
だが、結果からするとコンシューマ分野で生き残るだろう事が今回の件でわかった。
これはこれでとてもありがたい話ではあるのだが、時代はコロナ禍でオンラインの時代に突入し、Skypeのようなアプリケーションがいろいろ登場するようになった。
ZOOMなどは国内でも有名なアプリケーションになり、使っている人も多いだろう。Googleにしても、Google Meetというサービスを展開しているし、いまやSkypeのライバルはとても多い時代である。
かつては、ボイスチャットの雄として君臨していたSkypeが、今や他サービスに追いやられている時代に、その復権をかけて新たに登場したという事は、私としてはそれなりに意味のある事だと思っている。
増えた選択肢
いまや、ビデオチャット含めたチャットアプリケーションは多数のサービスが存在し、選択肢は昔からくらべて迷う程になった。
最終的にはそれらサービスがしのぎを削って淘汰されていくのだろうが、サービスが一択になるという事はまずない。
インターフェースにも人によって好みもあるだろう。
だが、出来る事はそう変わりがないというのも事実である。
これらチャットサービスは、今後その差別化をより激化させるのではないかと思う。
何となく…VTuber機能と統合されたサービスが出てきたりして、人気が出たりするのではないかと思ったりもするのだが…ま、ビジネスでは使えないか(爆)
ただ、PCの性能の底が上がっている昨今、昔なら重くて処理できなかった事が容易に出来るようになっているのは事実なので、予想もしないようなサービスが始まるかもしれない。
そういう意味では、老舗アプリが現状に合わせて大きく生まれ変わるのは良い出来事ではないかと思っている。