母親の入院がほぼ一ヶ月になると確定した。テレビはもう地上波を映していない。
Amazon Prime
当Blogの3月1日の記事に、ウチの母親が入院したという記事を書いた。
この時、テレビをホントに観なくなり、テレビはもっぱらFire TV 4K MaxでAmazon Primeの動画ばかりを見ていると書いた。
その後、2週間が経過したわけだが、状況は全くもってその通りで、最近は地上波はほぼ映していない。
ロシアとウクライナの世界情勢とかも気になるのは気になるのだが、そういった情報は基本的にネットニュースで見ているので、改めてテレビで視る必要が無い。また、テレビで最近は主力と言っても良いコンテンツであるバラエティは、というと、コロナ禍でネタが尽きたのか、そもそも面白味に欠けている内容ばかりで、トーク番組もなんだか変わり映えのないものばかりに見えて、視る価値を見いだせないでいる。
なのでFire TV 4K Maxが予想以上に大活躍していて、今まで観ていなかった映画やアニメ番組をザーッと見始めている。
といっても、もともとテレビを長時間観るという事もあまりないので、コンテンツを洗いざらい観ているというのとはワケが違うが、今までと明らかに異なる生活が目の前にあるという状態になっている。
着せ恋
ここ最近、私の中でヒットしたのが「その着せ替え人形は恋をする」という作品。
通称「着せ恋」と呼ばれる作品で、ちょっと前から話題になっている。
そのアニメが今まさに放送されているのだが、今頃になって私の中でブームになっている。
最近のアニメは作りが丁寧なものが多いと感じるが、この「着せ恋」も随分と丁寧だな、と思う反面、作品内作品(コレ、表現が難しいな)と言える「着せ恋」の中でのアニメ作品として扱われている「フラワープリンセス烈!!」という作品の作画が、妙にHD以前の番組として作られていて、画面サイズは4:3、画質も劣る状態で作画されているのに感心したりもする。
コスプレを話題にしている辺りも、最近の兆候の作品と感じる事ができるのだが、以前私がアニメ関係の業界にいた事も含めて、登場人物を見ているとなんだか他人事に思えないところがリアルに感じられて妙な気持ちになる。
もちろん、こういった作品に登場するキャラクターは、記号化されているところがあるので、その特徴はとても鋭角的ではあるので、リアルと思えない部分も多々ある。だが、そのバランスがとても良い感じで、見ていて不安を感じないところが良作ではないかと思う。
漫画とかアニメに最近はものすごく疎くなっていた中で、急にAmazon Primeを見たので、私自身もイマドキの流行りに乗っかってはいないのだという自覚はもちろんあるので、今更何言ってんだ、と言われれば、確かにそのとおりです、と言わざるを得ない。
ヘタレた主人公
昨今の作品を見ていて思うのは、基本的に主人公と呼ばれる存在は、とてもヘタレ気味の性格の作品がとても多いという事である。
これは観ている人の共感を得るためなのかもしれないし、そういう主人公の成長物語が多いからそうなのかもしれない。
ただ、これは平成、令和と続く流れで大凡基本的な流れとして固まっているように思う。
たとえば、未だに世界的人気を誇るドラゴンボールなどは、主人公はバカ元気ではあるが、決して卑屈ではない。しかし昨今の主人公…特に性別的に言って男が主人公の作品のほとんどは、主人公そのものが内向的でどこかしらインドア系かつ卑屈な側面を持っている。
これは私の独断と偏見の産物ではあるのだが、こういった主人公の側面が中核を成してきた背景には、おそらくエヴァンゲリオンの影響があるのではないかと思う。
もちろんそれまでにもそうした傾向はあったかもしれない。ガンダムの主人公アムロ・レイだって、従来のロボットアニメの主人公とはかけ離れていた。が、アムロ・レイは着実に成長が描かれていて、最後には卑屈ではない成長した姿が描かれている。しかし、碇シンジの卑屈さは他と異なり強烈なものがある。インドアの極みみたいな性格は、結局最後まで続くことになった。それに後世の作品が引っ張られているように思えてならない。
逆に女性主人公の場合は、弱さが前面に出てきていたとしても卑屈さはなく、前向きなスタンスである事が多く、また最初から弱さよりも強さが前に出ている作品が圧倒的に多く鳴ってきているように思える。
…ま、私の思うところの話でしかないが、これが時代というモノかも知れない。
私は元々普通のテレビを観ない事が多かったが、Amazon Primeで映画やドラマ、アニメばかりを観る日々を送る事になるとは思いも寄らなかった。
私自身も時代の変化と共に変わったのかも知れない。