2024年までに発売されるという話だが…それ以前の話と違うのか?
未だ買えないPS5
PlayStation5 Proの噂が出てきた。ついでにPS5 Slimまで。
以前にもそういった話があって、まだPS5も買えない状態なのに、次の話なんて現実味がない、なんて言っていたが、今回もまた然りである。
とりあえず、今回噂になっているPS5 Proは、2023年末~2024年のある時期に発売されるというもので、標準モデルより通常時で2倍、レイトレーシングで2.5倍の性能を発揮するという。また、PlayStation VR2タイトルで、よりよい体験ができるよう設計されているという。
また、PS5 Proには「再構成技術」(たぶん超解像技術の事)が使われるそうだが、これもAMDのSoCで実現できそうなAMD製の技術「FidelityFX Super Resolution」や「Radeon Super Resolution」ではなく、Sony独自の研究に基づいた画像処理技術のようである。
こうした先進技術をPS5 Proに搭載するのは良いとして、それでも未だ最初のPS5を店頭で購入できる状態になっていない事に対しては、決定的な打開策を示していないのは、些か問題ではないかと思う。
5nmか、4nmか
このPS5 Proに搭載するSoCは、Zen4アーキテクチャになると言われている。
また、SoCの製造プロセスはTSMCの5nmを使用する予定と言われているが、もともとAMDのZen4向けに利用される製造プロセスでもあるので、最初から歩留りは期待できそうである。
ただ、他の情報筋ではTSMCの4nmプロセスを使用するのではないかという話もある。この4nmは、AppleのM2プロセッサに使われると噂されているもので、より歩留りを上げるために他のSoCも生産するという路線なのかもしれないし、より1枚のウェハから取れる半導体が増えることで、生産台数を調整した結果という事かもしれない。
既に開発キットは存在する?
先日、欧州のSIEから北米バージニア州ノーフォークに「ゲーム機のプロトタイプ」を多数出荷したという輸入記録が明らかになったらしい。この噂から考えても、PS5 Proを想定したPS5システムの改造開発機ではないかと予想できるのだが、現時点でどこまでの開発が可能なものなのかは不明である。
PS4 Proの時もそうだったが、確かに正式版が登場した時は、性能向上版として登場はしたが、実際には驚く程の性能差でProが登場してきたわけではない。
もし、驚く程の性能差だったなら、PS5 Proではなく、PS6として登場するハズである。
あくまでもPS5 Proとして噂されているという事は、PS4 Proの時と同等か、似たような構成で発表されるのではないかと思われる。
どっちにしても、PS5そのものが未だ入手難だというのに、次の話をしているという事自体、何ソレという感じではあるが、もともとPS5では8K映像でも多少苦しい状況がある。きたる8K時代に今のPS5は明らかに力不足なのは間違いないので、PS4 Proと同じ体制で上位機種が登場する事は、ほぼ既定路線なのかもしれない。