いつかはやらねばならない事。だからやってみた。
所要時間、約1時間
Windows11への移行が可能だと判明したのは、Windows11が実際に公開される直前、つまり2021年9月ごろだったと思う。
Microsoftが2021年6月に発表した「PC正常性チェック」というプログラムの出来があまりにも悪く、一時的にチェックプログラムの公開を一時撤回するという事態となり、結局マトモにチェックできるプログラムが公開されたのが、Windows11公開1ヶ月前、という状況だった。
私の環境は古い環境ではあるものの、初期のWindows11の必要要件をギリギリカバーできる環境だったため、最初公開された「PC正常性チェック」でもWindows11への適合は問題はなかったのだが、私自身、Windows11へのアップグレードは結構慎重だったと言える。
慎重になっていた理由はいくつかあるが、配信直後はバグが多いという事と、増設しているハードウェアのデバイスドライバの対応具合が不明なウチはアップグレードできない、と考えていた為である。
特に、USB3.0拡張カードのデバイスドライバはものすごく怪しいと言えたため、これが最悪使えなくなっても良い、と判断できるぐらいでないとアップグレードはできないと考えていた。
このUSB3.0拡張カードに関して言うと、詳細は過去に当Blog記事として書いたが、コントローラがRenesasのもので、PCI Express3.0のx4スロットに対応したカードで、類似のものを私は他に見たことがない。
とりあえず、この珍しい拡張カードが最悪使えなくなっても受け入れるだけの覚悟をしたので、いよいよもってWindows11へとアップグレードしてみた。
かかった時間は約1時間程度。実際にはもう少し短かったかもしれない。通信速度が安定する深夜帯にアップグレードした割には時間がかかったと言える。
オークルクリア
結果からいうと、Windows11Proへのアップグレードに関しては問題は一切起きなかった。
もう少しトラブルが発生するかとも思ったが、数回再起動を繰り返した後、普通に立ち上がったので少々肩透かし気味な結果と言える。
ただ、自分が思っていたよりもずっと使い勝手が変わった感じで、やはりタスクバーそのものの違いに随分と戸惑う部分が多い。
あとWindowsの環境音が変わってしまったので、起動時など音の出るところでものすごい違和感を感じる。ちょっとおとなしめの音に変わったというのもあるが、以前よりずっとお上品な感じで好き嫌いが分かれそうな感じがした。
Windows11の象徴的な青が綺麗なデスクトップ画面を見ると、無事アップグレードが済んで良かったとつくづく思うが、使っていて違和感を感じる部分もある。
例えば…Windows Updateを実行して、Windowsのシステムが更新される際、画面に○%という進捗がでるのだが、そのメッセージがちゃんとした日本語になっていないという、何ともお粗末なローカライズが残っていたりする。
Windows11が公開されて8ヶ月が過ぎたというのに、未だにこの辺りが直されていないというのも、何とも残念な話である。
おそらく、細かい部分を見ていけば、他にも違和感を感じる部分はあるだろうが、Windows10ではそうした事が見られなかっただけに、何故Windows11にした段階でそんな状態になってしまったのか、謎である。
右クリックメニューの違和感
あと、違和感といえば右クリックメニューの違和感はハンパないものがある。
切り取りやコピー、名前変更などがアイコン表示になり、いくつかのメニューは従来と同じような文字列で表記されているが、ショートカットの作成や他のメニューに関しては「その他のオプションの表示」というところをクリックして表示する、二段階方式に変わってしまった。
サブメニュー含めて多すぎるメニューを整理した、という事なのだろうが、つい先程までWindows10を使用していた者からすると、このイキナリの変化は慣れるまでちょっと時間はかかりそうである。
今までやっていた事のプロセスが変わってしまったという違いも戸惑いを生む理由である。
タスクマネージャを開くなど、従来ならタスクバーを右クリックしたメニューにあったのが、Windows11ではタスクバーを右クリックしても「タスクバーの設定」しか選べなくなってしまっていて、タスクマネージャを開く方法を探してしまう。
タスクマネージャはWindowsアイコンを右クリックすればそこにメニューとして登場するが、これを見つけるまで結構時間がかかってしまった。
全般的に右クリックメニューが整理されているので、この違いにしばらくは戸惑いそうである。
あとWindows11は見た目として結構細かくカスタマイズできるようになっているようだが、今の所それらの最適解を見いだせてはいない。
ライトモードとかダークモードとかで、見やすさなどをざっと変えられるようだが、それらにしても部分的に変えたい、といった要望にも応えられるような細かさもある。
それだけに、自分の最適解が見つけにくい部分もあり、しばらくは自分用のカスタマイズが続きそうである。
基本的にはWindows10の延長上にあるOSという感じはあるので、じっくり見直して行ければと思う。
ただ…セキュリティによる使いにくさはまだ見えてきていない。今後、これにぶつかる事は多々ありそうである。