結局、まだ要件を調べられないという結論に至るのか…。
最小システム要件の変更
Microsoftが発表したWindows11だが、私は昨日何とかTPM2.0の要件を満たして、チェックプログラムの上ではインストール可能という判定を出した。
だが、どうもWindows11に要求する内容が一部変更となり、必要なCPU要件の最小システムが変わったようである。
具体的には、Intel CPUだと第8世代以降のCPU、AMDだと第2世代Ryzen以降のCPUが対象だったものが、Intelだと第7世代、AMDだと初代Ryzen以降のCPUもサポートする事となったようである。
これは、OEMハートナーが、Insider PreviewによってIntel第7世代、AMD初代Ryzenのシステムでも条件を満たす事ができるかどうかのテストをするために追加した仕様という事で、もしこのテストで互換性の維持に問題があるとされれば、後々要件からは外れるかも知れないが、Insider Previewの段階では要件を緩和した事によって、最小システムの要件を変更した、という事のようである。
ただ…何となくだが、最終的にはテストで何の問題もなく動作するのではないかと私は予想する。
というのは、私のメインPCはまさに第8世代のCoffee Lakeで、最初の要件ではギリギリの下限にあたるからだ。
第7世代、つまりKaby Lakeから、第8世代のCoffee Lakeは共に基本的なマイクロアーキテクチャは第6世代のSkylakeであり、製造上の変更が加えられたりした程度の違いだという認識がある。であれば、ひょっとしたら第6世代からでも動作するのではないかと予想できる。
実際にはテストしてみないと何とも言えないわけだが、できれば対応世代は広い方が良いに決まっている。いろいろな条件でのテストを実施してもらいたいところである。
一時撤回
そして今度はMicrosoftが提供していた「PC正常性チェック」ツールが一時撤回となった。
理由としては、チェックツールのフィードバックではシステムが対応できるかどうかの詳細が掴めず、正確にユーザーの期待通りに伝える事ができず、Microsoft側としても準備が不十分だった、としている。
公式ツールよりもわかりやすい外部ツールが出てくる時点で、確かに問題だとも言えるが、案外Microsoftの対応は早かったかな、とも思う。
後継のツールとしては、秋に一般公開できるよう改めて準備する、としており、それまでは最小システム要件ページを参照するように、と促している。
チェックツールで、そんなに複雑な事をしているのか? とも思うが、撤回する以上、ちゃんとしたものを提供しようというのだから、それまで待つしかない。
次回では、どの部分の何が要件として足りていないのか、ちゃんと示してくれるようなアプリケーションにしてくれる事を望みたい。
試す事ができるようになった
Windows11だが、Windows 10 InsiderのDevチャネル向けに配信が開始された。
公開されたのは、Windows 11 Insider PreviewのBuild 22000.51で、初のWindows11の公開となる。
Insiderに参加している人はダウンロードで試用する事ができるが、公開されているのはISOデータではなく、Windows 10 Insiderからのアップグレードのみとなっている。
前述の第7世代でのテストは、このInsider Previewによって行われるものと思われるが、その為にも早急にISOデータによる提供が始まる事を期待したい。
もしISOデータにてテストできる環境ができれば、テスト製品にインストールする上でもまっさらな状態から可能になるので、より精密なテストが出来るものと考えられる。
何より、ISOデータが提供されて助かるのは自作PCユーザーではないかと思う。
とにかく今ある環境のストレージを取り外して、新たなストレージを入れてそこにISOデータのWindows11を入れる事で、今の状態のまっさらな所からインストールができれば、ハードウェア要件の良し悪しが確実に見える。動作の確認をする上では確実性の高い方法だけに、やはりISOデータは重要ではないかと考えられる。
私は…とりあえず正規版が出るまで待つ事になるだろうが、昨日までで、従来の要件は達成しているので、のんびりこの後の動向を見守りたい。
…イヤ、テストに参加して人柱になれよ、と自分で自分を突っ込んでみるも、今テストマシンもないんだよね…。