実質価格55,900円の40インチ3,440×1,440ドットのウルトラワイドモニタ。
お買い得なのは間違いない
Amazon.co.jpで、Innocnの3,440×1,440ドット表示に対応したInnocn製40型ゲーミング液晶「WR40-PRO」が特価販売されている。通常の価格では82,990円となるところ、現在19%引きの66,990円で販売されており、さらにそこから5,000円クーポンを適用し、それに加えてクーポンコード「9V39MYUG」を入力する事で、最終的に55,900円という価格で購入する事ができる。
この価格で144Hzのリフレッシュレート、HDR600対応、FreeSync対応の40インチウルトラワイドモニタを購入できるとなると、相当なお買い得と言える。
リフレッシュレートを最優先とするウルトラワイドモニタ愛好家であれば、間違いなく「買い」のモニタと言えるが、残念な事に私の場合、この製品は食指が動かない。
理由は、表示色が1,670万色と、入力が8bitカラー止まりだからだ。
製品のスペックで言うと、先日当Blogで紹介した株式会社JAPANNEXT製の「JN-IPS40UWQHDR144」とよく似た製品と言えるが、違いはほぼHDR600対応か、HDR10対応かの違いぐらいである。…いや、正確に言えばFreeSyncに対応しているか、G-Syncに対応しているかの違いもあり、大前提としてIPSパネルなのかADSパネルなのかの違いもある。
だが、使用者が感じる違いとしては、両者は限りなく近しい製品と言える。
共に10bitカラーに対応していない事が、私の食指を動かさなかった理由だが、コスト的に考えれば、10bit入力とする事の方が価格的に見合わないのかもしれない。
確かに安くなったが
ウルトラワイド液晶そのものを考えると、以前よりはずっと安く購入する事ができるようになったとは思う。
だが、その大きさ、解像度の広さ故に、品質を求めると性能の何かが欠けるため、絶対的満足といえるモニタを買おうと思うと、途端に価格がつり上がる。
当Blogでも何度か言っているが、私が欲しい要求をウルトラワイド液晶に求めると、価格が20万円超となるため、とてもではないが手が出ない。
ただ、何かしらの要求性能要件を諦めると、手が届く価格帯に下りてくる。それが今のモニタ市場の状況と言える。
2年程前は、リフレッシュレートも60Hz以上となると価格がガツンとつり上がったが、それが緩和されただけ今の状況はマシとも言える。だが、さらに今から2年後に、私が求める品質のモニタが、格安と言える価格帯に下りてくるかと言われれば、それは結構微妙かもしれない。
技術は間違いなく進歩していくとは思うが、現在コストが係りすぎて手の出ないミニLEDやマイクロLEDが本格的に使われるようになってくると、価格据え置きでより性能だけ引き上げられる製品が投入される…という状況になる可能性はある。
しかも、もしその流れになったなら、今度はより高度な製品を製造する事になるため、価格据え置きではなく、割高な製品になる可能性もある。
ちょうど、今の微細化が進んだCPUやGPUのような状況である。
そうなると、一定の解像度を持つウルトラワイド液晶モニタという製品は結果的に安くなりすぎることもないままの事もあり得る。
コストを抑えるには
デスクトップの総画素数が増えていくことは今後間違いは無い。モニタがデュアルモニタで運用されるのが当たり前になってきた昨今で言えば、少なくとも面積比2倍になっている事は間違いない。
その広い解像度を求めた結果が4Kモニタであり、ウルトラワイドモニタであって、価格が安く抑えられるのは、変形サイズではない通常サイズの製品である。
であるなら、デュアルモニタ、トリプルモニタという状況が一番コスト的には安くなる。
モニタとモニタの繋ぎ目にベゼルが入るというデメリットはあるものの、単純に面積比だけ大きくするなら、1台あたりの価格が抑えられる通常サイズのモニタを複数毎使用するのがもっともコストが抑えられる。
なので、私は次のモニタの買い替えは、やはり通常サイズのモニタを2枚の構成とする事は間違いないだろう。
本当は3枚、左右に1枚ずつ追加するスタイルがもっともバランスが良いのだろうが、3枚のモニタを配置するとPCが占有する横幅がとんでもない事になるので、やはり構成するなら2枚で左メイン、右サブというスタイルになるだろう。
ま、その前にそういう環境を作れるかどうか、また予算との相談になるわけだが。
私にとって、コストとの戦いは永遠に終わらない…。