私の目に止まったのは、ウルトラワイド液晶だから。
MSIのVAパネル
MSIから、34インチサイズで解像度3,440×1,440ドット、21:9の湾曲型VAパネル採用の液晶ディスプレイ「Optix MAG342CQR」が、7月14日よりAmazon.co.jpで発売される。
メーカー想定価格は69,800円(税込)で、HDR表示とVESAの動機技術「Adaptive-Sync」に対応する。
パネルの曲率は1,500Rで、VA方式、リフレッシュレート144Hzで応答速度は1ms、ブルーライトカット、フリッカーフリー機能を持つのが特徴となっている。
コントラスト比は4000:1で、輝度は300cd/平方m、で、色深度は10bit入力が可能と、VA方式というパネルの方式さえ受け入れる事ができれば、必要十分なスペックと思う。
インターフェースは、HDMI2.0×2、DisplayPort1.4×1で、USBハブ機能は持っていない。音声用の3.5mmミニピンヘッドフォン出力もあるが、スピーカーは搭載していない。音楽性能は専用機と比べればオマケ程度と考えておくべきだろう。
VESAマウントは75×75mmと規格内ではあるが、一般的な100×100mmと異なるので注意が必要だ。
これで、消費電力は最大で39Wというから、かなり省電力タイプではないかと思う。
価格的に見ても、性能はかなり良い感じで、コストパフォーマンスも優れているように思えるが、ひょっとしたらそろそろコスト対パフォーマンスの図式が変わる時期なのかもしれない。
使いやすいサイズ
34型のウルトラワイド液晶は、私も使っているサイズのモニタだが、一度使うと病みつきになるサイズと言える。
フルHDを横に2枚並べる事はできないが、ちょっとした追加情報を表示したりする時にとても便利なサイズで、マルチディスプレイのようにモニタとモニタの間にベゼルが入らない事で、その見やすさは格段によくなる。
デスク上に置くと、結構な存在感でもあるのだが、少なくともWQHDモニタを2枚並べるよりは横幅は採らないし、上下幅は通常のモニタ幅と同様なので、案外配置しやすい。
また、表示に関してもWindowsの拡大率は100%で運用できる。つまり、ほとんどの人が普通に使っている環境のまま、横に広い作業スペースが生まれる感じである。
ただ、このサイズになれると、さらに解像度的に広いパネルが欲しくなってくるのも事実で、今の私の場合だと横幅3,840ドット以上のモニタが欲しくなってくる。これだと38型で縦解像度が1,600ドットという、今より一回り大きいモニタになるのだが、丁度43型4Kモニタの上下を切った感じのサイズになる。
43型4Kモニタを普通に使える人であれば、その大きさはあまり困る事はないだろうが、今まで27インチのWQHDモニタ程度を使ってきた、という人がイキナリこのサイズのモニタにすると、その大きさに圧倒されるかもしれない。逆に3,440×1,440ドットの34インチモニタの場合は、そこまでの圧迫感は感じる事はないだろう。
モニタは転換期?
正直、今の時期のモニタ買い替えは非常に微妙だと思っている。
というのは、そろそろミニLED技術やマイクロLED技術によるモニタパネル技術が登場するからだ。
先日、シャープがバックライトに小型のLEDを採用し、液晶ディスプレイの表示性能を向上させた「mini LED 次世代ディスプレイ」を開発した、という記事が出た。
impress PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1334792.html
早期実用化を目指しているというが、そもそもミニLEDのバックライト制御だけであれば、既にAppleが発売したiPad Proの12.9インチモデルが実現している。
シャープはさらにその上を行くパネル技術の早期実用化を目指しているので、今はまだ量産に耐える技術とは言えないが、そう遠くない内には何かしらの形で実現してくると言える。
となると、これらを採用した製品がいつ登場するのか? という事になる。既にミニLEDやマイクロLEDの技術は数年前から話題には出ているので、そろそろ製品化してくる時期ではある。だから、ここ1~2年の間にこれら技術を搭載した製品が登場してもおかしくはないのである。
今すぐには発売されないが、数ヶ月から数年先には登場するとなると、それまで待てるか? というのがポイントになる。
さて、貴方はどうだろうか?
とりあえず、私はメインPCの更新そのものに待ったを掛けたので、液晶モニタは交換したいがおあずけ状態である。
手頃な価格の本製品はとても魅力的なのだが、さてどうしたものかな。
※以下製品は前モデルなので注意。100HzリフレッシュレートでもOKならお買い得かも。
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