動画編集に興味はありつつも今まで避けてきたが、遂に使用してみた。
低コスト前提の動画編集
動画編集は興味はあったが、今まで動画撮影をするという事もあまりなかった事から、手を出してこなかった分野である。
以前、ゲーム配信を真剣に考え、テスト配信も何度かやった時、動画撮影も同時に考えてた際、動画編集もできるようにならないとダメだろうな、とは思っていた。
だが、この配信そのものを継続する事はなく、結果そのままフェードアウトしてしまった事で、動画編集も同時に私の中では一度フェードアウトしてしまっていた。
次に動画編集が再び私の中で浮上してきたのは、iPhoneのジンバルを購入した時である。
動画撮影はいまやスマホでとても高画質なものが撮れるので、それでやってみようかな、という気持ちになったのだが、結局それも一過性のもので、その後に続くものではなかった。…まぁ、ジンバルは購入したわけだが。
で、今回である。
今回はちょっと事情が異なる。
仕事でよくセミナーなどの動画を録画する事があるのだが、このセミナー動画において、どうしてもいくつかの動画に切り分けたり、不要な部分をカットしたりしたい、という要望が出てきた。セミナー中、受講者に質問を投げかけたりした時など、不用意に無音時間が続いたりするので、そこをカットしたり、セミナーそのものがとてつもなく長く、いくつかのテーマで区切って動画保存したい、といった事があるのである。
こういう録画データの時、今まではmp4データを直接切り貼りできるツールを使って対応してきたのだが、今回対象としたデータがとても長く、また編集すべきポイントが多い事から、簡易的なツールでは無理、と判断した。
で、他に使えるツールはないか? と探したが、そもそも予算なく、担当者の力量で何とかしろ、という実にご無体な命令が下りたため、無償でほぼフル機能が使えるDaVinci Resolveに白羽の矢が立ったワケである。
…いや、もっと適切なツールがあったと思うが、何故にハイレベルなDaVinci Resolveを選んだのか…知名度だけで選んだ結果がコレである。
いざインストールしてみたが…
公式サイトから無償版をダウンロードするには、アカウントを登録する必要があるので、今回は会社に所属している私として登録し、無償版をダウンロードした。
その後、使用しているPCにインストールしたのだが、イマドキのツールは自動でインストール先のPCの要件を調査して、それに合わせた設定をやってくれるようで、実に楽である。
だが…私が会社で使用しているPCが古いようで、CPUもGPUも注意マークが表示される始末。まぁ、使えないというわけではないようだが、処理にとんでもなく時間がかかるよ、という事だろう。
インストールしていざ起動してみると、モニタ一面に編集画面が表示される。これ、ウィンドウモードでこの表示って事だよね? と疑問に思いながらもウィンドウの大きさを少し小さくしてみたが、扱う情報が多いので、とても見づらいレイアウトに。
…コレ、やっぱりハイエンドツールなだけあって、中途半端な用途で使っちゃいけないツールなのかもしれない。
早速新規プロジェクトを一つ作り、対象となるmkv動画ファイルを読み込ませると、なんとか使える状態になったと確認できた。
さて、まずはカットからだ! と意気込んでみたものの、8時間もある動画データを古いPCで読み込ませるものだから、動画データの完全な取り込みに相当時間がかかるらしい。
覚束ない手さばきでまずはカットから少しずつ試していき、素材からいくつかの動画を切り出して使ってみた。
使える…だが遅い
私が会社で使用しているPCは、CPUがSkyLake世代のCore i7-6700である。メモリも8GBだし、GPUはGeForce GTX 960なので、動画編集はできなくはないが、イマドキのスペックから考えれば型落ちもよいところである。
だが、今はこの機材で編集していくしかない。なので、8時間もある素材から、必要な動画を3分、15分など細切れにカットしつつ書き出しを続けていく。
書き出す際はレンダリングしてからmp4に書き出すので、必要な箇所をレンダリングする必要があるのだが、これに時間がかかるのが厄介だ。
これがイマドキのCPUやGPUなら、また違った感想を持つのだろうが、とにかく切り出しつづけ、気がつけば一日の時間があっという間である。
…こういうのをずっとつづけていても良い仕事なら、これはこれでアリだな(爆)
ただ、こうした編集をしていて思ったのは、BlackmagicからDaVinci Resolve用に専用ハードウェアが販売されていたりするのだが、それらがとても使いやすい機材だという事である。
ジョグダイヤルなどは、こういう動画編集にはまさにうってつけなツールだと実感する。
スライダーなどもあればなお良いだろう。
そういう意味で、専用ハードがあるのだという事がよく分かった。
今回は特別なエフェクトなどを使ったりはしていないので、そういう事かせ必要な編集などでも、DaVinci Resolveがプロ仕様だという事がよく分かる。
というか、無償でここまで出来るのかという驚きもある。
今後、マルチトラック処理なども覚えるような時がくれば、もっと私にできる事が増えていくのだろうが、さて、どうなる事やら。
というわけで、今回はDaVinci Resolveを使ってみたワケだが、今後動画素材の加工は、積極的にDaVinci Resolveを使っていこうと思う。