動画プレーヤーを変更したので、もう一度おさらいする。
似て非なるモノ
私がローカル動画データを再生するプレーヤーとして使用していたのは、以前はMPC-HCだった。
ところかMPC-HCが更新されなくなってしまい、さらにWebサイトの動画を直接動画プレーヤーで観たいという必要性が出た事で、MPC-BEに切替えた。
MPC-BEはMPC-HCと非常に似たインターフェースを持っていた事から、一部の使い勝手以外は問題なく使えていたのだが、今回、動画再生時に動画が固まる問題が出始めたので、動画プレーヤーを見直す事にした。
いろいろ探したが、やはり今まで使っていたインターフェースを辞められない事から、有志によって更新された有志版が作られたMPC-HCに返り咲く事を考えた。
で、最新版のver.2.1.2をインストールしたのだが、当然この状態だとRTX VSRは適用されていないので、MPC Video Renderer(MPCVR)を追加インストールした。インストールしたのはver.0.6.9.2117である。
MPCVRのインストールは「Install_MPCVR_64.cmd」(32bit版だとInstall_MPCVR_32.cmd)を管理者として実行する必要があるのだが、注意事項は「Install_MPCVR_64.cmd」を実行したフォルダがインストールフォルダになるという事。一度インストールしてしまえば、そのフォルダが無くなれば機能しなくなるので注意である。
プレーヤーの設定
インストール終了後、MPC-HCの設定に入るのだが、まずMPC-HCの設定(オプション)から「内部フィルタ」の項目を選択し、その「内部フィルタ」の「内部LAV Filtersの設定」の中の「ビデオデコーダ」をクリックする。出てきたプロパティの中の「Hardware Acceleration」の「Hardware Decoder to use:」を「D3D11」にして、その下の「Hardware Device to use:」を自分が使用しているビデオカードに切替える。
Zen4以降のRyzenを使用していると、内部GPUとしてRadeonが選べるようになっているので、dGPUを使用している場合は間違えないようにする。
その後、MPC-HCの設定(オプション)の、出力の項目を開き、そこのDirectShowの項目を「MPC Video Renderer」を選択し、その右側にある「プロパティ」を開く。
するとMPCVRの設定項目に入るのだが、ここの「Use Direct3D11」の項目にチェックを入れ、さらに「Use for resizing」と「Request Super Resolution」にチェックを入れる。
MPC-HCの設定はこれで終了になるが、肝心のビデオカードドライバの設定も必要である。
NVIDIAコントロールパネルのビデオイメージ設定の調整内の「RTXビデオ強調」のスーパー解像度にチェックが入れれば、RTX VSRの機能がMPC-HC上の動画で有効化される。
手順としては複雑ではあるが、意味を理解すれば何をチェックしなければならないかはある程度見えてくる。
効果は…
で、肝心の効果だが、プレーヤーをMPC-HCに変更しても、正直よく分からないというのが本音である。
以前MPC-BEで設定した時も当Blogで記事にした。
この時、私は結構効果がでているかも、という評価をしたが、それは元の動画解像度がとても低く、それを大きく引き延ばした時に感じたものである。
しかし、最近は元となる動画データの解像度が結構大きいため、それを多少引き延ばしたところで解像度に大きな乱れを感じない事から、RTX VSRの効果を大きく感じない人も多いのではないかと思う。
ただ、折角搭載しているGPUを有効活用するという事にはやはり意味はあるわけで、ローカル動画を少しでも綺麗に見たいと思えば、この設定はしておくに越した事はない。
動画プレーヤーをMPC-HCに変えてから、動画が途中で止まるという事は起きていないように思う。まだ検証時間が足りていないので、確実に症状が止まったとは言い切れない。もう少し検証は続けていこうと思う。
とりあえずRTX VSRは持ちうる性能の有効活用的な機能なので、積極的に使って行きたいと思える機能だと私は思っている。