液体窒素おじさんの情報を参考にUEFIを触ってみた。
UEFIでチューニング
Ryzen7 7700が発売となった今、従来の7700Xを持つ者としては、扱いにくいと言われたCPUを扱いやすくして使って行く事を命題にしていかねばならないのだが、参考となる情報源はネットに数あれど、ちょうと同じMSIのマザーボードで情報を提供してくれている、シミラボの液体窒素おじさんの情報は、私にとってジャストミートな情報である。
12月12日に、PC Watchにて掲載された清水氏の記事には、MSIのマザーボードを使用したRyzen 7000Xシリーズのチューニング情報が書かれている。
Ryzen 7000の爆熱は簡単に下げられる!CPU設定で温度と電力を最適に調整する方法
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/shimilabo/1457647.html
これを見ながら、私もちょっとチューニングをしてみた。
温度リミットを下げて性能が上がる、という情報なのだが、私の場合は単純に温度を下げて発熱を抑え、あわよくば消費電力を下げられれば…程度で試そうという話である。
だったらRyzen7 7700の方が良くないか? と言われそうだが、私があえて7700Xを購入した理由は、過去の当Blogにも記事にした。
なので、チューニングして扱いやすい形にしていきたい。
温度リミット85℃
前述の記事に従い、まずはPrecision Boost Overdrive(PBO)で温度リミットを変更する。通常はコアが95℃になるまでガンガン性能を引き上げてくが、MSIのUEFIではこの温度を85℃、75℃、65℃とプリセットで選ぶ事ができるようになっている。
記事を見ながら、どこにその設定があるかを確認し、とりあえず温度リミットを85℃にしてみた。
ちなみに他に変更した設定は、AMD EXPOを有効化し、メモリオーバークロックを実施。現状6000MHzでメモリが動作するようにした。
この設定でざっと説明すると、FF14ベンチ(WQHD)でスコアが約400ほど向上した。標準でもHDRを効かせて16,000以上なのだが、そこからさらに400ほど向上したわけで、さすがに400違いは誤差という事もないだろう、と。
たったこれだけでも差が生まれるのか…と実に簡単なチューニングである。
もっと温度リミットを下げてもよいのだが、私は今回空冷クーラーを使用しているので、流石に温度リミットを65℃にするのは冬はよくても夏はマズイと思ったので、とりあえず85℃を限度として設定しておくことにした。
省電力設定
次に行える設定としては、Config TDPという、消費電力値の変更がある。
これもMSI側でプリセットが用意されていて、45W~170Wまで選ぶ事ができる。TDPだけでなく自動オーバークロック時に使用するPPTやTDC、EDCも連動するようなプリセットになっているので、とりあえずコレをTDP 95Wとして設定する。
7700Xは元々がTDP 105Wなので95Wにしたところで微々たる差でしかないので、これは様子を見て65Wくらいに絞り込んでも良いのかも知れない。というか、65Wに絞り込む事で無印7700と同等レベルという事である。
あとは「Curve Optimizer」という電圧を変更する設定でチューニングできるが、コイツはやり過ぎると電圧が足りずにPCが落ちるのでちっょと注意が必要。
絶対値が「Positive」と「Negative」の2極が用意されていて、それぞれ上限が30となっている。
これをまず「Negative 10」で設定する。これで-10という意味である。
とりあえず-10で無事動いているので、今回はそのままにしてみる。ホントはもっと追い込んで見るのも手なのだが、それは時期を見てまた今度という事に。
とりあえず、UEFIの設定を触るだけでもスコアが上昇するようになる…Ryzen7 7700XをDEEPCOOLのAK620で運用している事実を考えるなら、この辺りの大人しいレベルで設定値を微調整して最適解を探るのが良いかも知れない。