潤沢に出回り始めた事は間違いないようだが…。
オンラインでは難しい?
SIEが日本市場に向けてPlayStation5の販売を強化するという話は、年明けの頃から噂になっていて、2月に入った現在、公式のSony Storeでも受注が再開されたなど、徐々にでは有るが通常販売へ向かっている動きが見られる。
これは公式だけでなく、家電量販店でも同じ動きで、抽選ではなく、早い者勝ち的な売り方を始めているところを見ると、間違いなく市場に製品が流れ始めたのだろうな、とは思う。
だが、そんな話を聞いて、私も「じゃあ、買えるか様子を見てみるか」と、いざ通販サイトを見てみると、そこにあるのはいつもと同じ「売り切れ」の文字だったり「完売」の文字だったりするワケである。
“在庫100台以上”とか掲げていても、ネットだとそうした情報が一気に拡散するため、結果的に情報取得が遅れる私などではまだ間に合わず、結果購入できない、という状況である。
まぁ、数が出てきてくれたおかけで、転売そのものが少なくなってくれるのはありがたいが、買おうと思っても買えないという現実は、実はあまり変わっていないように思える。
それでも改善されつつある
ただ、だからといって、今後も買えないのか、というと恐らくそれはないだろうとも思っている。
潤沢に出回り始めているからこそ、何かしらの手段で各店舗が販売を行うので、ちょっと待てばまた販売を再開するので、地道に待てばそう遠くない時期に購入する事はできるだろう。
まぁ、ここまでのんびり構える事ができるようになったのも、急いで購入する気そのものがなくなったからであり、実際に購入するのか? と聞かれたら、残念ながら今の所遊びたいソフトがないので実際にはまだ買わないだろうな、とは思う。
というか、PS5を諦めたからこそのメインPCの更新であり、予算は全てそちらに回してしまったので、今後PCのパーツを強化する事はあるかもしれないが、PS5の購入はキラータイトルが出てきてからまた考える、というスタンスになった。
最近の動きとして、PS5に発売されるソフトは、結局はSteamなどでも発売されるケースが多く、それならばムリをしてPS5を購入する必要もないだろうという考えになる。
もう入手が困難になっている間に、価値感が以前とは全く異なってしまった感じである。
移り変わる技術
ただ、今のPS5に関して、過去のPS VITAのようになってほしくないなという気持ちがどこかにある。
据置機とモバイル機という違いがあるので、同じ道を辿るとは限らないが、ハードウェアの進化が速いので、結局コンシューマ機であっても、製品寿命の途中にハードが大幅に進化していく流れは、もう止まらないところに来ている事が、裏目に出そうな気がしてならない。
PS4の時もPS4 Proが途中から発売されたが、PS5も時期的にはPS5 Proがそろそろ登場しても良い時期ではないかと思える。
具体的には、AMDのZenシリーズはもうZen4にまで進化し、GPUもRDNA3になった。これらを組み合わせた時のスペックは、以前のPS4とPS4 Proとの差を遙かに超え、今ならPS5の性能を大幅に超える製品を作るのはそんなに難しい話ではなくなりつつある。
Zen4のモバイル版コアなどの話を聞くと、あまりに劇的進化を遂げているので、PS5が霞んで見えてしまう。もちろんPS5はSIE独自の技術を盛り込んでいる部分もあるので、優位な部分ももちろんあるのだが、今やMinisforumの小型PCなどを見ていると、PS5よりもずっと高性能な製品が同価格で購入可能になっていたりする。
Minisforum
https://store.minisforum.jp/
もうPS5もx86系のハードウェアである事を辞められないので、こうしたゲーミングPCが直接のライバルになる事は必須で、違いはPlayStationというプラットフォームという事になると、ハードウェアで差を付けられて見劣りしてしまう事が、今後はもっと増えてくる。そうなると、どうしても上位機種や次期機種が気になってくるワケだが…おそらくSIEは今後固有のハードウェアを製造する事はないという方向性もあるわけで、この業界も今後はわからないな、と思えてくる。
ソフトがハードを凌駕する時代。
ハードの自由度を持ち、ソフトウェアで共通プラットフォームを築く。
まさにSteamのような環境が、今後の覇権を取りそうな予感がするのである。
ま、既定路線な話なのかもしれないが。
というわけで、今の所まだPS5は買いたい時に確実に買えるというものでもないようだ。
地道に待てば買う事はできるだろうが、それまでにはもう少し待つ必要がありそうだ。